「ハマボッス(浜払子)」は、サクラソウ科オカトラノオ属の越年草です。
海外では、インド、東南アジア、中国、太平洋諸島など、国内では全域に分布し、海岸の砂地や岩場で生育します。
筒状で白い花が茎の先にまとまって咲きます。
花期は5月から6月です。
今回は、「ハマボッス」の花言葉について解説します。
「ハマボッス(浜払子)」の花言葉
「海への祈りを込めて」といいます。
海辺に生え、仏具の払子を名前に持つ事から付いた花言葉です。
薬草として用いられた事も、神聖なイメージの理由でしょう。
海が好きな友人や恋人に贈るのに向きます。
海を仕事場にする漁師や輸送船の乗員にも良いでしょう。
海上で式を挙げられる、クルーズ船によるウエディングプランの宣伝イメージにも使えます。
海底開発などに携わる建設会社や通信会社の敷地に植え、畏怖の念を表明するのにも合います。
食卓に飾れば、お魚をおいしく食べられるでしょう。
この花言葉が合わないのは、海が好きではない人です。
好き嫌いは個性の範囲なので、無理強いすべきではありません。
また、一神教を強く信じる人にも向きません。
「神がいる場所は海ではない」と、否定され気まずくなります。
「ハマボッス(浜払子)」の豆知識
「ハマボッス」は、浜に生える性質と、花が付いた姿が仏教で僧侶が使う「払子」のようである事から付いた名前です。
払子とは僧侶が威厳を示す為に用いる法具の1つです。
形は、棒の先に獣の毛や麻などの繊維を取り付けています。
端的に言えば白いフワフワしたハタキで、「ハマボッス」を遠目に見ると近い姿をしています。
払子は、元は蚊やハエを追い払う道具でした。
現代社会では、屋内で虫にたかられる事はそうそうなく、わざわざ道具を用意する意味が分かりづらいですが、払子が生まれたのはインドです。
昔の、しかも暑い地域では、虫は想像以上に多かったのです。
昔の人も、蚊を追い払う方法として、煙を出す方法は知っていました。
ですが、それでは蚊を死なせてしまうため、仏教の不殺生の教えに反してしまいます。
そこで、虫を傷つけずに効率良く追い払える形をしているのが払子なのです。
その後、仏教の伝来が中国へ伝来するうちに、虫ではなく煩悩を払う道具としての意味が付き、法具として洗練されていきました。
まとめ
「ハマボッス」は、遠目には払子のイメージですが、それぞれの花も良い姿です。
花言葉を知れば、花の形に気づき、楽しむ事も出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。