「ハマハタザオ(浜旗竿)」はアブラナ科ハタザオ属の多年草です。
茎が旗竿のように真っすぐ伸びることと、砂浜に生えることからこの名が付きました。
草丈は20~50cmほどで、分布域は北海道~九州です。
厳しい海岸の環境に耐えるため、葉茎は毛で守られているという特徴があります。
また花は大きさ5~10mmほどで白い色をしており、花茎(花の付く茎)の先端に丸くまとまって付くという性質があります。
花びらの数は4枚で、開花期は4~7月です。
「ハマハタザオ(浜旗竿)」の花言葉
「ハマハタザオ(浜旗竿)」の花言葉は「手を振ってさよならしましょう」です。
その由来は不明ですが、「別れ」や「離別」といったシンプルなものより強烈であることは間違いなく、誤って贈ってしまわないよう注意が必要であると言えるでしょう。
幸い、園芸店などにおいてギフトとして売られているような花ではありません。
余談ですが同じアブラナ科の仲間であるヤマハタザオには「単純」「愛の絆」などの花言葉が、フジハタザオには「共に生きる」などの花言葉が与えられています。
同じハタザオの仲間なのになぜ花言葉がこんなにも違うのかということについても、残念ながら何も分かっていません。
「ハマハタザオ(浜旗竿)」の豆知識
「ハマハタザオ(浜旗竿)」はあまり人との関わりがない花です。
食用や薬用になることはないようですし、市場での取り扱いもわずか。
しかも値段は全体的に高めです。
加えて個体数もあまり多いものではないらしく、神奈川県では絶滅種に、熊本県や鹿児島県などでは絶滅危惧種に指定されています。
また名前が似ていて鑑賞用に栽培される花としてハタザオキキョウ(ハタザオギキョウ)がありますが、あちらはキキョウ科ホタルブクロ属でありまったくの別物です。
一方、ハタザオ、ヤマハタザオ、イブキハタザオ、フジハタザオなどは同じアブラナ科の仲間。
とはいえいずれも観賞用としてはかなりマイナーです。
まとめ
「ハマハタザオ(浜旗竿)」はアブラナ科の多年草です。
名前の通り砂浜に生える種で、茎は真っすぐ上へと伸びます。
花は4つの花びらを持つ白いもので、大きさは5~10mm程度。
また花茎の先に丸くまとまって付くという性質があります。
花言葉は「手を振ってさよならしましょう」というもの。
その由来は不明ですが、なかなか強烈なものであることは間違いなく、誤って好きな相手に贈ってしまわないよう注意が必要です。