花の姿が特徴的な「ハナイカリ(花碇)」は、リンドウ科「ハナイカリ」属の越年草です。
海外では、中国、朝鮮半島、ロシア、ヨーロッパ東部、国内では北海道から九州に分布し、山地から亜高山帯の日当たりの良い場所に生育します。
花は淡黄色で細い距が4本つきます。
花期は8月から9月です。
今回は、「ハナイカリ」の花言葉について解説します。
「ハナイカリ(花碇)」の花言葉
「希望」といいます。
「ハナイカリ」の「イカリ」は船を留めておくための道具ですが、船は海の向こう、つまり何があるか分からない遠い場所への旅立ちを象徴する乗り物です。
船がイカリを巻き上げ、希望溢れる未来へ出航するイメージから付いた花言葉です。
卒業する教え子や、就職などで家を出る子供に贈るのに向く花言葉です。
起業した友人にも合うでしょう。
子供の未来に影響する学資保険のサイトデザインにも使えます。
スマホの待ち受けにして、ネガティブになる気分を盛り上げるのにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、病気や失業、失恋など、大きく落ち込む事があり、まだ気分が沈み続けている人です。
底に着くまでは共感だけしておきましょう。
無理矢理気分を上向かせ、希望を持たせようとしても無理が出て、それがまた気分を落ち込ませてしまいます。
「ハナイカリ(花碇)」の豆知識
「ハナイカリ」の名は、4つの距が船を停めるイカリの鉤に似ている事が由来です。
よくイラストで描かれるイカリには、鉤が2本のものが多いですが、4本鉤のイカリは和船用に見られた形式です。
思い浮かばなければ、忍者の使う鉤縄を想像すると良いでしょう。
地上で使うか水中で使うかの違いで、用途はほとんど同じものです。
イカリは漢字で「錨」と「碇」がありますが、「碇」は、元は石を使ったイカリを指しました。
イカリは石の他に、木材や金属を素材としましたが、江戸時代頃まで材質問わず共通して「碇」が使われていました。
明治時代になり洋船も増え、金属のイカリが標準的になっていったからか「錨」が主に使われるようになりました。
イカリを名に持つ植物としては、他にメギ科の「イカリソウ」があります。
こちらも突起が4つある花で、和船式のイカリのイメージから着いた名です。
まとめ
「ハナイカリ」はそれほど背の高い草でもなく、見過ごす事も多いでしょう。
花言葉を知り、興味を深めれば、その特徴的な花を楽しむ事も出来ます。
風景に色を足してくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。