「ノミノツヅリ」は、ナデシコ科「ノミノツヅリ」属の越年草です。
全世界に分布し、乾燥した日当たりの良い場所であれば、道端やアスファルトの隙間からも生えます。
茎の枝先に、白い花弁5枚の花を多数咲かせ、花期は3月から6月です。
今回は、「ノミノツヅリ」の花言葉について解説します。
「ノミノツヅリ」の花言葉
「小さな愛情」といいます。
「ノミノツヅリ」の花は直径7mm程と非常に小さいですが、花弁はきちんと5枚付いており、どこかが省略されている訳でもありません。
そのまま大きくしても見劣りしない形をしています。
小さくても、きちんと花としての美しさを備えている事から付いた花言葉です。
「小さな愛情」というと、よく使われる表現としては、小さい子供が向ける愛情を指します。
もう少し柔軟に、単に愛情そのものが小さく軽やかであると解釈しても間違いではありません。
日々のちょっとした愛情表現として、恋人や家族に贈るのに向きます。
簡単なお礼にも合っています。
「ノミノツヅリ」の花を卓上に飾り、自分に注がれる愛情を意識するのも良いでしょう。
「ノミノツヅリ」の豆知識
「ノミノツヅリ」は、「蚤の綴り」と書きます。
ここで言う「綴り」とは、文字を「綴る」という意味とは少し違い、「綴(と)じ合わせる」という意味です。
ここから、小さな布を継ぎ合わせて作った粗末な衣類を「綴り」と呼びます。
一方、「ノミ」は、動物に取り付いて血を吸う小さい虫の事ですが、しばしば小さい物の例えに使われます。
気が小さい人を「蚤の心臓」と言うのも同じ使い方です。
従って、「ノミノツヅリ」の名前の由来は、ノミが着る綴り、または材料の布切れのように小さい葉から付いたのです。
尚、ノミを使った同じような表現に、古物を扱う「蚤の市」があります。
ノミは英語で「フリー(flea)」と呼ぶため、片仮名にすると「フリーマーケット」なのですが、自由を意味する「フリー(free)」と混同されがちです。
「自由の方が分かりやすくイメージが良い」として、敢えて使われる場合もあります。
但し、「自由」の意味で「フリーマーケット」と書くと、「自由市場」という経済用語になるため、あくまで和製英語と理解しておく必要があります。
まとめ
「ノミノツヅリ」はごく小さく、見過ごしてしまう事が多い花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その小さくも美しい花を詳しく見る事も出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。