「ノブキ(野蕗)」は、キク科「ノブキ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、ヒマラヤ、国内では北海道から九州にかけて分布し、山陰や谷間に生育します。
細かく小さい白い花が密集して咲き、内側は両性花、外側は雌花で、花期は8月から10月です。
果実には粘りがあり、いわゆる「ひっつき虫」として、人間や動物に付着し、広がります。
今回は、「ノブキ」の花言葉について解説します。
「ノブキ(野蕗)」の花言葉
「長すぎた春」「執着」があります。
あまり良くない意味ですが、解釈次第では良い意味として贈る事も出来ます。
「長すぎた春」
「ノブキ」の葉が「フキ」にやや似ている事から、各々の性質を比較して付いた花言葉です。
フキの花はいわゆる「フキノトウ」で、冬の終わりに姿を見せます。
そこから花茎を伸ばし花開くのが春ですが、「ノブキ」が咲くのは夏から秋にかけてです。
春に咲くフキを真似した「ノブキ」だけれど、君をフキと認めるなら春が長すぎる、そんな流れで付いた花言葉です。
いつまでも恋人のように夫婦仲の良い友人に贈るのに向きます。
青春時代の夢を中年以降になって成し遂げた人にも合います。
「ノブキ」を眺め、年齢不相応に続けている事を見つめ直すのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、青春の只中にいる若者です。
長すぎるかは、まだ分かりません。
「執着」
「ノブキ」の果実が粘着性で、人や動物にくっつく性質から付いた花言葉です。
通常、悪い意味で使われる言葉で、花言葉として贈るには合いません。
但し、解釈を広げれば良い意味に出来ます。
辛抱強く仕事に取り組み、困難な課題もきっちり仕上げる友人や同僚に贈るのに向きます。
子供のものと思われがちな趣味を極め、第一人者になった人にも合います。
関係性の良好な恋人に対して、からかい半分に贈るのも良いでしょう。
ずっと味や形を変えずに売られているお菓子のパッケージデザインにも使えます。
スマホの待ち受けにして、自分が執着している事を自覚し、整理するのも大事です。
「ノブキ(野蕗)」の豆知識
「ノブキ」は、葉がフキに似ている事から付いた名です。
野に生えるという意味だとフキも同じなので、「荒く劣ったもの」を意味して「野」が付いたと解釈できます。
確かに栽培されるフキよりも、アクが強く野菜として扱い難いですが、野草としての個性があり、こちらを好む人もいるでしょう。
まとめ
「ノブキ」はそこまで目立つ花を付ける訳でもなく、時にフキと見間違えられ、見過ごされます。
花言葉を知り、知識を深めれば、存在に気付き特徴的な種も見られるでしょう。
風景の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。