「ニワトコ」はガマズミ科(レンプクソウ科)「ニワトコ」属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から九州にかけて分布し、山野の湿気があり日当たりの良い場所に自生します。
食用や薬用目的に、庭で栽培される事もありました。
淡黄白色の小さい花を多数まとまって咲かせ、花期は3月から5月です。
今回は、「ニワトコ」の花言葉について解説します。
「ニワトコ」の花言葉
「苦しみを癒やす人」「嫉妬」「熱心」「幸運」などがあります。
様々な意味があるため、人に贈る時には意味を正しく伝えましょう。
「苦しみを癒やす人」
「ニワトコ」は、花も枝葉も薬用に使われ人を癒やす事から付いた花言葉です。
薬効から、ヨーロッパでは精霊が宿る木ともされています。
キリスト教の創始者イエス・キリストのエピソードも由来の1つです。
彼は十字架に磔となり処刑されましたが、これは人間が苦しむ元となった神への罪(原罪)を一身に引き受け贖ったものとされています。
この時、十字架に使われた木材が「ニワトコ」だったのです。
これらを併せて「思いやり」「憐れみ」という花言葉も付いています。
慈悲深く人を思いやれる友人に贈るのに向きます。
一緒にいると辛い事が忘れられる恋人や家族にも良いでしょう。
勿論、医療に携わる人にも合います。
「嫉妬」
キリストの十字架から話が続きます。
キリストが処刑されたのは、弟子であるイスカリオテのユダの裏切りがきっかけです。
裏切りの動機は聖書に明記されていませんが、しばしば、キリストの愛が自分独りに向かない「嫉妬」と解釈されるのです。
一時的な感情に後悔したのか、イスカリオテのユダはその後命を絶ちますが、その時「ニワトコ」の木が使われたという説もあります。
悪い意味なので、基本的に贈り物に向かない花言葉です。
但し、親しい相手に冗談めかしたニュアンスで使うなら、問題ありません。
能力や才能に嫉妬するという意味で、優れた力を持つ友人や同僚、チームメイトなどに贈るのに向きます。
「熱心」
キリストの処刑は、英語では一単語になっており、定冠詞を付けて「ザ・パッション」と呼ばれます。
「キリストの受難」と訳されますが、綴りが「情熱」を意味する「パッション」と同じになる事から付いた花言葉です。
2つの意味に共通点はなく、駄洒落の類です。
仕事に熱中して取り組む同僚や、趣味に熱心な友人に贈るのに向く花言葉です。
家族相手だと、普段の関係性次第で、単に感心する意味にも、「そんな下らない事に熱中して」という咎める意味にもなります。
「幸運」
他の花言葉で見られたように、「ニワトコ」の薬効や神秘的なイメージから付いた花言葉です。
宝くじなど、運試しが好きな友人へ贈るのに、特に向きます。
幸運を嫌がる人はいないため、誰にでも合う花言葉です。
まとめ
「ニワトコ」は古くから人と関わりのある木です。
花言葉を知り、興味を広げれば、その一端に触れる事が出来るでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。