「ナンバンギセル(南蛮煙管)」は、ハマウツボ科「ナンバンギセル」属の一年草です。
海外では中国、インドシナ半島、マレーシア、国内では全域に分布し、イネ科のイネやススキなどの根に寄生します。
花は赤紫色の筒状で、花期は7月から8月です。
今回は、「ナンバンギセル」の花言葉について解説します。
「ナンバンギセル(南蛮煙管)」の花言葉
「物思い」といいます。
俯いた花からイメージされた花言葉です。
また、喫煙する人にとっては、煙草をくゆらす時間は物思いするには良いタイミングでもあります。
物思いに耽る友人や恋人に、話しかけるきっかけとして贈るのに向きます。
何かと思い悩む事が多い年代の教え子にも良いでしょう。
中心街から離れて、静かに物思いをするのに向いた旅館やホテルの予約サイトデザインにあしらうのも良いでしょう。
スマホの待ち受けにして、夜に物思いしていたものを昼に思い出すきっかけにすると、案外すんなり解決する事もあります。
この花言葉が向かないのは、思春期の子供です。
その頃の子供の内面は、親には話したくない事が多いものです。
それを小さい頃と同じ距離感で教えろと言っても、無理というものです。
会話を拒絶されてしまうでしょう。
知りたい時は、他の人を経由しましょう。
当然、関係が浅く、内面を話すような間柄ではない相手にも合いません。
「ナンバンギセル(南蛮煙管)」の豆知識
「ナンバンギセル」とは、南蛮の煙管のような植物という意味で付いた名前です。
煙管は刻み煙草用の喫煙具で、吸口と葉を燃やす部分を竹筒などで繋いだものです。
南蛮はヨーロッパのものに付く言葉で、つまり喫煙用のパイプ、特にマドロスパイプをイメージしています。
確かに花と茎の付き方がよく似ています。
南蛮はヨーロッパのものに付く言葉ですが、元々中国で用いられた概念です。
中心を「中華」として、その周辺の従わない異民族を方角により「東夷」「西戎」「南蛮」「北狄」と呼び蔑みました。
この区分けでは、日本は東夷、東南アジアが南蛮となります。
16世紀に、ポルトガルとスペインがインドや東南アジアに植民地を持ち、東方の貿易の中継点にしました。
日本の視点から言えば、ヨーロッパの文化は中国を経由した「唐物」か、東南アジアを経由した「南蛮渡来品」になったのです。
まとめ
ナンバンキセルはユニークな姿をした花です。
花言葉を知れば、更に興味を深め、寄生生物としての生態にも触れる事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。