独特の匂いで親しまれる「ドクダミ」は「ドクダミ」科「ドクダミ」属の多年草です。
東アジア原産で、北米やヨーロッパにも侵入が見られ、日本では北海道から九州、小笠原諸島にも分布します。
花は黄緑の微細な小花が集まった穂状で、根元に白い苞が4枚花弁状につく事で1つの白い花に見えます。
花期は5月から8月です。
今回は「ドクダミ」の花言葉について解説します。
「ドクダミ」の花言葉
「野性」「自己犠牲」「白い追憶」といいます。
善し悪しで判断し難い花言葉なので、贈る時には相手と合っている事が前提になります。
匂いも含め、お祝いで飾るような使い方には向きません。
「野性」
「ドクダミ」は地下茎の切れ端からも増え、これを餌にする生物も少ないため、一帯を埋め尽くす程に繁殖します。
そんなパワフルな性質から付いた花言葉です。
ハンティングや登山など、自然に直接触れる趣味を持つ友人などに贈るのに向きます。
野生動物が好きな人にも合います。
都会の生活に疲れた時、「ドクダミ」のお茶を飲んで自分の野性的な感性を思い出すのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、暴力的な事を野性と勘違いしている人です。
群れに不利益をもたらす個体が許される程、野性は甘くありません。
「自己犠牲」
「ドクダミ」の語源は幾つかの説がありますが、「毒を矯正して調子を戻す」という意味の「毒矯(た)め」が、転訛したという説が一般的です。
実際に様々な薬効がある薬草として扱われ、「十薬」という生薬名が付けられています。
お茶にして飲んだり、外用薬にしたり、汁を患部に注入したり入浴剤にしたりと、効能は様々です。
そんな人間のためになってくれる性質から付いたのが、この花言葉です。
自分が傷つく事を恐れずに人助けをする友人や家族などへ贈るのに向きます。
社会奉仕などに、熱心に取り組む人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、あなたに利益をもたらす人です。
一方的な搾取関係は長続きしません。
「白い追憶」
白い花のイメージと、印象に残る独特な匂いから付いた花言葉です。
匂いと結び付いた記憶は思い出され易いと言われています。
これを作中で描写した作家の名前から「プルースト効果」と名付けられた現象です。
学術的な研究は2000年代になってからのもので、結論は出ていないようですが、誰でも何かしら印象的な匂いの記憶はあるでしょう。
野外で遊んだ幼少時の経験と、あちこちに生え、興味を惹きやすい「ドクダミ」の匂いは結びつく可能性が高いものです。
純真な子供の頃に遊び戯れた幼なじみの友人などに贈るのに向く花言葉です。
久々に行われるクラス会の招待状にデザインしても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、学生時代に羽目を外した悪友です。
白くない追憶が多いため、気まずくなるでしょう。
まとめ
「ドクダミ」は無視出来ない存在感を持つ植物です。
花言葉を知れば、更に印象を深められるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。