「トベラ(扉・海桐)」は「トベラ」科「トベラ」属の常緑樹です。
海外では中国、朝鮮半島、台湾、国内では本州以南に分布し、主に海岸に自生が見られ、公園などにも植栽されます。
白から黄色に変わる花弁5枚の上向きの花を咲かせ、花期は4月から6月です。
今回は、「トベラ」の花言葉について解説します。
「トベラ(扉・海桐)」の花言葉
「慈しみ」「偏愛」「飛躍」があります。
少しクセがありますが、良い意味が揃うため、贈り物やお祝いに向きます。
「慈しみ」
「トベラ」の花が、放射状に生える葉に守られるように咲く事から付いた花言葉です。
自分の子供を慈しみ深く育てる友人に贈るのに向きます。
社会支援活動などに携わり慈愛の精神を持つ人にも合います。
「トベラ」を眺め、たまには自分に注がれた愛情を思い起こすのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは配偶者です。
子供に対する態度を褒めて言ったとしても、他人事で無責任な発言と受け取られます。
自分が言われる程度には育児に取り組みましょう。
「偏愛」
同じく葉に包まれる花を、過保護で偏った愛情であると解釈した花言葉です。
あまり良い意味ではないため、ある程度冗談のニュアンスが通じる相手向きです。
スポーツチームやアイドルグループのファンで、1人メンバーにしか興味を持たない友人に贈るのには良いでしょう。
特定のお菓子やインスタントラーメンなどを常備し、決して絶やさない人にも合います。
「飛躍」
「トベラ」は果実が実ると割け、赤い粘液が付いた種子を露出させます。
これを鳥がついばみますが、食べられた種子以外も、粘液で嘴にくっつきます。
鳥に付いて運ばれる事で、遙か遠くまで生息域を広げるという生存戦略を採る事から付いた花言葉です。
卒業や転職など、今後の飛躍が期待される友人や子供、教え子などに贈るのに向く花言葉です。
そのままの意味で、陸上やスキーのジャンプ競技選手にも合います。
ライフイベントの区切りに「トベラ」を眺め、新たな飛躍を決意するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、何かのタイミングがない時の恋人や配偶者です。
「自分を捨てて逃げようとしているのでは?」と不安にさせてしまいます。
「トベラ(扉・海桐)」の豆知識
「トベラ」の語源は、字にもある通り「トビラ」が転訛したものです。
木材として扉に使った訳ではなく、枝葉を切ると悪臭が出る事から、魔除けとして扉に掲げた事により、「扉の木」と呼ばれたのです。
主に節分などで使われ、マメを煎る時に「トベラ」の葉を燃やす地方もあります。
「海桐」の方は中国の呼び名に由来し、海辺に生え、桐に似た材の色である事から尽きました。
まとめ
「トベラ」は道路沿いでも見られ、気にせず通り過ぎてしまいがちな木です。
花言葉を知れば、これに気づき、特徴的な果実を見て楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。