甘くておいしい「トウモロコシ」は、イネ科「トウモロコシ」属の一年草です。
中南米原産で、15世紀末にクリストファー・コロンブスによりヨーロッパに持ち込まれ、日本に伝わったのは16世紀の終わりです。
高温で日当たりの良い場所でよく育ちます。
雄花は黄色い花穂で茎の先端に付き、雌花は苞に包まれ雌しべ、いわゆる「トウモロコシ」のヒゲだけを外に出します。
果実は乾燥して固くなりますが、日本では主に未熟な柔らかい状態で食べるため、収穫は6月から9月です。
今回は「トウモロコシ」の花言葉について解説します。
「トウモロコシ」の花言葉
「財宝」「同意」「洗練」「仲違い」などがあります。
不穏なものも含みますが、主要穀物らしい良い意味も多く付いています。
悪く意味を取らない相手なら、贈り物やお祝いなどの場にも良いでしょう。
「財宝」
黄金色の「トウモロコシ」の果実、それがびっしり詰まった様子、広い畑を黄金色に埋め尽くす「トウモロコシ」の花、世界で最も作られる穀類としての価値など、納得のいく花言葉です。
他に「豊富」という花言葉も同じ由来で付いています。
子だくさんの友人に贈るのに向く花言葉です。
単純に財産を多く持つ人にも向きます。
経済的に物足りず元気が出ない時、コーンスープを飲んでお腹をまず温め、元気を付けるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、清貧を目指している人です。
物質文明の無意味さのような演説が始まるでしょう。
「同意」
「トウモロコシ」が通貨として用いられていた事から付いた花言葉です。
17世紀から18世紀、植民地時代の北アメリカで流通していたのは、本国であるイギリスの貨幣でした。
北アメリカの自治体に通貨発行する権限はなく、生活用品などを本国からの輸入に頼っていた事から、貨幣は不足していたのです。
そこで、日常的な貨幣の替わりとして使われたものの1つが「トウモロコシ」です。
日本の米もそうですが、乾燥させた「トウモロコシ」は腐らず、誰にも必要なものなので貨幣向きでした。
そんなところから付いた花言葉です。
恋の告白やプロポーズの返事に向きます。
「洗練」
整然と連なる「トウモロコシ」の種子の姿から付いた花言葉です。
イネやムギは、長い期間をかけて改良されていったものです。
ところが、「トウモロコシ」は歴史に登場した時からこの形をであり、紀元前のモチェ文明の遺物にもこれを象った像があります。
洗練された都会的イメージの友人や恋人に贈るのに向きます。
「仲違い」
雄花と雌花が離れている事から付いた花言葉です。
実際、前知識なしで雄花と雌花を並べても、同じ植物とは気付かないでしょう。
ヨーロッパでは当初、ヒゲが雌しべである事に気が付かず、「単性生殖する聖書に反する植物」として忌み嫌ったという話もあります。
もう1つの説は、折れた茎が戦争をイメージさせるというものです。
アメリカの南北戦争は、農村地帯を主とする南軍の敗北となりました。
戦場にはしばしば踏み荒らされた「トウモロコシ」があったのです。
同じ由来で「喧嘩」という花言葉も付いています。
「今は喧嘩中だけど」と、仲直りのタイミングで贈るのに向く花言葉です。
喧嘩の始まりとしては、少々友好的過ぎる贈り物です。
まとめ
「トウモロコシ」は、意識しなくても油やデンプンなどの形で生活に溶け込んでいます。
花言葉を知れば、存在を意識し一層親しみを感じられるでしょう。
生活に彩りを与えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。