「トウキ(当帰)」は、セリ科シシウド属の多年草です。
日本在来の品種で、東アジアと極東ロシアに分布が見られ、国内では中部地方以北の山地の岩間などに生育します。
花は枝分かれした先に白い小花が集まって笠状に咲き、花期は6月から7月です。
今回は、「トウキ」の花言葉について解説します。
「トウキ(当帰)」の花言葉
「インスピレーション」「優美」があります。
いずれも良い意味で、意味が合う相手への贈り物や、自分の為に飾るのに向きます。
「インスピレーション」
この場合のインスピレーションは「霊感」と訳されます。
「トウキ」の薬効を表す学名、「アンジェリカ(天使)」からイメージされたものです。
キリスト教では天使と霊感は繋がりませんが、天使はキリスト教の独自概念ではないので、ざっくり「天の使いの助けでひらめく事」程度に考えましょう。
視点が幅広く様々な問題へ解決策を示せる友人や同僚などに贈るのに向く花言葉です。
驚くような発想力を持つ子供にも良いでしょう。
霊感を刺激する、パワースポット中心の旅行プランの宣伝イメージなどにも向きます。
1つの考えに固執しがちな時、「トウキ」を眺め、考えを見直すのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、単に都合の良いひらめきが浮かぶ事だけを待ち、努力しない人です。
「霊感」は「棚からぼた餅」とは大分意味が違います。
「優美」
細やかな花が優しく美しい事から付いた花言葉です。
優しさを持つ友人や恋人、家族に贈るのに向きます。
曲線的なフォルムを持つ自動車の宣伝イメージにも良いでしょう。
相手に対してトゲトゲした接し方しか出来ない時、スマホの待ち受けにして気分を和らげるのにも使えます。
この花言葉は、ある程度優しさを持つ人なら誰にでも合います。
優しい人は心の美しさを伴うので、容姿は気にする必要がないのです。
逆に容姿が美しくても優しさに欠ける人には向きません。
「トウキ(当帰)」の豆知識
「トウキ」の名は、中国の伝説に由来があります。
とある夫婦が暮らしていましたが、妻が病気になってしまいました。
やつれた妻に、夫の心が離れていきます。
妻は人伝てに「トウキ」の薬効を知り、服用したところ調子を取り戻しました。
妻は「当(まさ)に帰るべし」(帰って来るに違いない)と思った通り、夫が戻って来た、というものです。
時代設定を差し引いても夫が妙に薄情に見えますが、夫婦生活の暗喩と考えると、意味が通じます。
まとめ
「トウキ」は可憐で薬効のある植物です。
花言葉を知り、興味を広げれば、その一風変わった名前の由来にも思い至るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。