「テイカカズラ(定家葛)」は、キョウチクトウ科「テイカカズラ」属の蔓性常緑樹です。
海外では朝鮮半島、国内では本州、四国、九州に分布し、常緑樹林の中や岩場に生育します。
花は強い香りがあり、5枚の花弁は少し傾いてスクリューのように付き、色は最初白で、後に淡黄色になります。
花期は5月から6月です。
今回は、「テイカカズラ」の花言葉について解説します。
「テイカカズラ(定家葛)」の花言葉
「依存」「優美な女性」「栄誉」「優雅」があります。
歴史に残る歌人「藤原定家」の名を持つだけに、イメージの良い意味が多く、贈り物などに向きます。
「依存」
蔓性の植物や、着生植物にしばしば見られる花言葉ですが、「テイカカズラ」には具体的な伝説があります。
小倉百人一首の選者としても知られる歌人の藤原定家が、死後に葛となり、慕っていた式子内親王の墓標に絡みついたというものです。
この伝説は、能の『定家』という曲目で語られています。
あまり良い意味に取られない花言葉ですが、意味を広めに取って何かしら強く取り組むものがある友人に贈るのには向きます。
価値観が同じであれば、強い愛情表現として、恋人に贈るのも良いでしょう。
「優美な女性」
藤原定家が慕った式子内親王や、ピンと張らず柔らかそうな花弁のイメージから付いたものです。
「爽やかな笑顔」も同じ由来の花言葉です。
優美な雰囲気のある友人や恋人などに贈るのに向きます。
親しみやすい雰囲気のある客船などのイメージにも良いでしょう。
この花言葉を贈るのに合わないのは、男性です。
「別な人と間違えているのだろうか」と、戸惑わせてしまいます。
「栄誉」
藤原定家は、美を追究する歌人として、後世に語り継がれる高い評価を得ました。
そのイメージから付いた花言葉です。
実績が認められ高い評価を得た友人などに贈るのに向きます。
大きな成長を見せた子供を讃えるのにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、後ろ暗い方法で成功をつかみ取った人です。
栄誉はあくまで人に讃えられる事が前提です。
「優雅」
歌道の宗匠である藤原定家の、いかにも平安貴族という印象から付いた花言葉です。
花の芳香からもイメージされます。
ゴージャスというよりも、雅やかな印象の友人などに贈るのに向きます。
忙しさで心に余裕がない時、「テイカカズラ」を眺め、優雅な気分に一時浸るのも良いでしょう。
まとめ
「テイカカズラ」は独特な姿や芳香を持ち、存在感のある植物です。
花言葉を知れば、更に興味を持つ事が出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。