「ツルムラサキ」はツルムラサキ科ツルムラサキ属の一年草です。
紫色のつるを伸ばすことや、果実を赤紫の染料として使ったことからこの名が付きました。
また「セイロンホウレンソウ」という別名で呼ばれることもあります。
名前から想像される通り、原産地の東南アジア、中国南部といった地域では古くから野菜として親しまれてきました。
日本にはいつ、どのように伝わったのかは不明ですが、江戸時代初期の辞書に「ツルムラサキ」に関する記述があることが分かっています。
しかし日本においては野菜としての利用はされず、長らく鑑賞用として栽培されていたようです。
野菜として注目され始めたのは1972年の日中国交回復以降。
今ではスーパーなどで購入することも難しくないでしょう。
ちなみに花は小さな紫色のもので、こちらも葉同様に食用とされます。
主な用途は刺身のツマ、ちらし寿司、おひたし、和え物などです。
「ツルムラサキ」の花言葉
「ツルムラサキ」の花言葉は「頼りにします」です。
生命力が強いことや、栄養豊富で身体に良いことからこの花言葉が付いたと言われています。
特に注目されているのがビタミンKの含有量。
ビタミンKは骨を強くしたり、ケガを早く治したりする効果があると言われているものです。
また、他にもビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど現代人に嬉しい栄養素が目白押し。
健康維持の面で大いに頼りになるのは間違いないでしょう。
「ツルムラサキ」の豆知識
スーパーなどで売られている「ツルムラサキ」を思い出して、つるが紫色ではないことを不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、「ツルムラサキ」には主に食用とされる緑茎種と、主に観賞用とされる紫茎種の2種類があります。
そして文字通り、緑茎種のつるは紫色にはならず、緑色です。
ちなみに国内における「ツルムラサキ」の主な生産地は福島県、宮城県、徳島県など。
特に福島県のシェアが大きく、その割合は30~40パーセントほどです。
まとめ
「ツルムラサキ」は野菜の一種で、つるが紫色であることなどからその名が付きました。
かつては観賞用として栽培されていたようですが、今ではすっかり栄養豊富な野菜として定着しており、スーパーなどでも購入することができます。
花言葉は「頼りにします」。
この花言葉は、生命力の強さや健康維持に良いことに由来すると言われているようです。
そして事実、各種ビタミンやミネラルなど現代人に不足しがちな栄養素を多く含んでいます。