「ツルニンジン(蔓人参)」はキキョウ科「ツルニンジン」属の蔓性多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、極東ロシア、日本では北海道から九州にかけて分布します。
花色は白か緑で内側に不均一に赤紫の色が付きます。
花期は8月から10月です。
今回は、「ツルニンジン」の花言葉について解説します。
「ツルニンジン(蔓人参)」の花言葉
「感謝」「誠実」「執着」があります。
比較的良い言葉が揃うため、贈り物やお祝いにも向きます。
若干悪い言葉があるため、気にする人には注釈を入れた方が良いでしょう。
「感謝」
俯いた花の姿が、子を抱く母親の顔を思わせる事から付いた花言葉です。
また、花の内側の不均質な色から「ジイソブ(お爺さんのそばかす)」という別名があります。
頑張って日の下で仕事をした祖父への感謝、としても意味が通ります。
両親祖父母への感謝の気持ちとして贈るのに向きます。
友人や先輩、恩師にも良いでしょう。
庭に植え、感謝を意識すると、日々何かしら感謝する事があると気付けます。
この花言葉が合わないのは、自分が感謝される立場の相手です。
冗談や小さい子への教育なら良いですが、本気の催促なら台無しです。
「誠実」
ベル型の花は、教会塔の鐘と結びつけて考えられます。
キリスト教やユダヤ教は、神への不誠実な振る舞いがそもそもの原点(原罪)となるため、信仰はそれを贖う神への誠実が重んじられます。
そんな連想で付いた花言葉です。
人付き合いで誠実な態度を保つ友人などに贈るのに向きます。
新撰組マニアの人にも意味は合います。
この花言葉が合わないのは、嘘を言わなければ誠実であると考えている人です。
行動や真意が伴っての事なので、言葉尻を捉えるのような態度は誠実とは言いません。
「執着」
蔓性で、ものに絡みつく性質から付いた花言葉です。
執着と言うと聞こえが悪いですが、「勝利への執着」など、対象によっては良い意味にもなります。
物事に熱中して取り組み成果を上げる友人や同僚に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、何事にも淡白な人です。
あなたが「何か1つぐらいあるだろう」と執着しても、良い答えは返って来ません。
「ツルニンジン(蔓人参)」の豆知識
「ツルニンジン」は、「チョウセンニンジン」に根の姿が似る事から付いた名前です。
実際の効能にも近いものがあるとされており、「ツルニンジン」属全体で「党参(トウジン)」の生薬名が付いています。
また、韓国では「トドック」という山菜としてキムチや揚げ物などで食べます。
まとめ
「ツルニンジン」は、風景に紛れがちな落ち着いた色の花です。
花言葉を知れば、それに気づき楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を上げる花言葉を、是非参考にして下さい。