「チドリノキ(千鳥の木)」は、ムクロジ科カエデ属の落葉高木です。
その実がチドリのような形をしていることからこの名が付きました。
また「ヤマシバカエデ」と呼ばれることもあります。
日本固有種であり、分布している地域は本州、四国、九州です。
比較的暖かい場所を好み、山地の沢沿いのような環境で見ることができます。
成長したものの高さは8~10mほど、太さは10~15cmほど。
また花には雄花と雌花の2種類がありますが、いずれも黄色~黄緑色の小さいもので、一般的な花と比較すると目立つものとは言い難いです。
加えてカエデの仲間ではあるのですが秋になると葉は赤ではなく黄色に変わります。
ただし都市部ではきれいな黄色にならないことも多く、鑑賞用とするには少し難しい木であると言えます。
「チドリノキ(千鳥の木)」の花言葉
「チドリノキ(千鳥の木)」に花言葉は与えられていません。
しかし花言葉を与えるとするなら、カエデの仲間であることから、カエデの花言葉である「大切な思い出」「美しい変化」「調和」「豊穣」などが良いでしょう。
またカエデらしくない形の葉を持っていたり、秋になると葉の色が赤ではなく黄色に変わったりすることから「独自性」「ユニーク」などの花言葉を与えるのも良いと考えられます。
「チドリノキ(千鳥の木)」の豆知識
「チドリノキ(千鳥の木)」は庭木として植えられることがあるほか、その材は建築材、器具材、薪炭として利用されます。
美しい黄色の葉を楽しみたいのであれば、ある程度寒冷な場所で育てるのが良いでしょう。
またジメジメした日差しの当たり過ぎない環境を好むので、栽培するのであればそのような環境を整えてやるのが良いです。
そこにさえ気を付ければ土質は選ばず、まあまあ丈夫に育ちます。
成長は早い一方、強い剪定は嫌う木であり、自然の樹勢を楽しむものなのでスペースは十分に確保しておきましょう。
まとめ
「チドリノキ(千鳥の木)」はカエデ属の落葉高木です。
カエデの仲間らしからぬ形の葉を持ち、紅葉のシーズンになると葉は黄色くなるなど少しユニークな性質を持ちます。
花言葉は与えられていませんが、与えるとするならカエデと同じ「大切な思い出」「美しい変化」「調和」「豊穣」や、「独自性」「ユニーク」などが良いでしょう。