「ダンドボロギク(段戸襤褸菊)」は、キク科タケダグサの一年草です。
北アメリカ原産「アメリカン・バーンウィード」が帰化した花です。
花色は白ですが筒状花だけの花で、舌状花いわゆる花弁はないため、綿毛になるまで蕾のままのように見えます。
花期は9月から10月です。
今回は、「ダンドボロギク」の花言葉について解説します。
「ダンドボロギク(段戸襤褸菊)」の花言葉
「強い心」があります。
帰化植物として見知らぬ地に根付いた事や、荒れ地も生える強さから花言葉です。
中国の「被褐懐玉」を元にした「ボロは着てても心は錦」という慣用句も、花言葉のイメージと合います。
目立つ花を付けなくても、立派に実を結ぶ性質も意味に合います。
一見弱々しいけれど、心は強く困難に立ち向かう事も厭わない友人や同僚に贈るのに向く花言葉です。
独り立ちする子供や、卒業する教え子に、今後の道を教え諭す時にも良いでしょう。
気弱ですぐ心折れてしまう時、スマホの待ち受けにして自分を勇気づけるのにも使えます。
弱ければ応援、強ければ称賛と、ほとんどの人に合います。
「ダンドボロギク(段戸襤褸菊)」の豆知識
「ダンドボロギク」の語源は、「ダンド」「ボロギク」に分かれます。
「段戸」は1933年に愛知県の段戸山で記録された事によります。
そして「襤褸菊(ボロギク)」は、同じキク科である「サワギク」の別名です。
サワギクは開花すると花弁(舌状花)を開くのですが、この花弁に隙間が多く、破れ目の多いボロ布のように見えるため「ボロギク」の別名が付きました。
だとすると、花弁(舌状花)を持たない「ダンドボロギク」には「ボロ」の特徴はない筈なのですが、他の部分の類似から付けられてしまいました。
分類する中で元の特徴が消えてしまい、名前と意味が合わなくなるというのは、しばしば起こる現象です。
「ダンドボロギク」のアメリカでの名前は「アメリカン・バーンウィード」ですが、別名を「ファイア・ウィード」と言います。
各々「焼けた草」「火の草」で、火を連想させる名です。
これは、「ダンドボロギク」が山火事などの後に、最初に生えるパイオニア種である事から付いた名です。
同じ、ファイア・ウィードと呼ばれる花に、「ヤナギラン」があります。
まとめ
「ダンドボロギク」は大きく花開く事のない、一見地味な花です。
花言葉を知っていれば、その強さに気付く事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。