「ソーセージノキ(ソーセージの木)」はノウゼンカズラ科ソーセージノキ属の樹木です。
その名の通り、ソーセージに似た茶色く細長い果実を枝からぶら下げるように付けるという特徴があります。
ウガンダ、ガーナ、ケニア、南アフリカ共和国などアフリカ大陸中部・南部を中心とした広い範囲に分布しており、野生下においてその果実はサルやヒヒ、ゾウ、カバなどの餌となっているようです。
残念ながら人間が果実を生で食べることはできませんが、果実を煎じたり、乾燥させたり、発酵させたりして薬やお酒にしています。
ちなみに花は枝から釣り下がった花柄から水平に咲くもので、色は暗い赤色。
フルーツバット(コウモリ)に受粉を依存しているため、夜に香りが強くなるという特徴があります。
開花期は7~8月です。
「ソーセージノキ(ソーセージの木)」の花言葉
「ソーセージノキ(ソーセージの木)」に花言葉はありません。
しかし花言葉を与えるとするなら「美貌」「子孫繁栄」などが良いでしょう。
「美貌」はその果実が化粧品に使われていることから来ています。
果実のエキスには皮膚の老化を遅らせ、肌をしっとりとさせる効果があるそうです。
また「子孫繁栄」はアフリカの伝統的な医療において、果実や樹皮を不妊治療などに用いたことから来ています。
加えて乳の出を良くする、豊胸、梅毒の治療などにも効果を発揮するそうです。
「ソーセージノキ(ソーセージの木)」の豆知識
このように「ソーセージノキ(ソーセージの木)」は様々な恩恵のある木ですが、効能はこれだけではありません。
他にも赤痢、腹痛、はしか、浮腫、リウマチなどに効果があるとされています。
また、ケニアでは乾燥させた果実からムラチナ(ムラティナ)と呼ばれる蜂蜜酒やサトウキビ酒を造るそうです。
上等なものは甘く、とても飲みやすいのだとか。
なお日本においてはあまりなじみのない木ではありますが、沖縄県には分布しているとする資料もあります。
まとめ
「ソーセージノキ(ソーセージの木)」は名前通り、茶色く細長い、ソーセージによく似た果実を付ける木です。
その実はサルやヒヒ、ゾウ、カバなどの餌になるだけでなく、人間も乾燥させたり、発酵させたりしたものを薬やお酒にして利用しています。
また花は暗い赤色のもので、開花期は7~8月。
花言葉はありませんが、付けるならば果実の効果から「美貌」「子孫繁栄」などとするのが良いでしょう。