「ソテツ(蘇鉄)」は「ソテツ」科「ソテツ」属の常緑樹です。
日本固有種で、九州、南西諸島に分布し、中国、台湾に移入が見られます。
海岸近くの日当たりの良い岩場や崖地を好みます。
雌雄異株で、雄花は最大70cm程の長くした松笠型、雌花はドーム型で、花期は6月から8月です。
幹や種子には毒とデンプンが含まれ、除毒後、救荒食としても利用されました。
今回は、「ソテツ」の花言葉について解説します。
「ソテツ(蘇鉄)」の花言葉
「雄々しい」といいます。
樹高は8mに達し、太い幹には細い枝はなく、台風が直撃する南国の気候にも良く耐えます。
土砂崩れの防止や防風林などにも使われるほど、力強く頑丈な様子から付いた花言葉です。
物に動じず逞しく、物事をパワフルに解決出来る友人や同僚に贈るのに向きます。
体力勝負の仕事に合う作業着や、どんな場所でも走破出来るオフロード車の商品イメージとしても使えます。
生活にくたびれ、どうもパワーが足りないと思う時、南国に旅行して「ソテツ」を眺め、気力を補充するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、仕事が雑な人です。
余計な力が入り、更に雑になりかねません。
「ソテツ(蘇鉄)」の豆知識
「ソテツ」の名前の由来ははっきり分かっていませんが、「ソテツ」が弱った時に「鉄」釘を打つと「蘇」るという迷信があります。
この迷信の元とされるのが、今の大阪府堺市にある「妙國寺」というお寺の「ソテツ」です。
昔、織田信長が、この「ソテツ」を気に入り、安土城に移植させました。
ところが、「ソテツ」はこれを嫌がり毎夜、「堺に帰ろう」と泣くのです。
それを知った信長が怒り、この「ソテツ」を切らせたところ、「ソテツ」は切り口から血を流し苦しみもだえました。
気味が悪くなった信長は、「ソテツ」を寺に帰しました。
弱って枯れる寸前の「ソテツ」に、妙國寺の日晄上人は読経し、鉄釘や針を与えたところ元気に蘇ったという事です。
勿論これは迷信なので、「ソテツ」に釘を打っても根元に埋めても効果はありません。
そもそも、鉄分が植物にも微量必要なのは確かですが、欠乏するのは鉄の量ではなく土の酸性度の問題です。
中国では材が堅いことから「鉄樹」「鉄蕉」と呼んでいますが、こちらの「鉄」の方が理解しやすい由来ではあります。
まとめ
南国情緒あふれる「ソテツ」は、雰囲気の良いものですが、それ以上に様々な側面を持っています。
花言葉を知っていれば、より深く興味を持つ事が出来るでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。