長い雄しべが特徴的な「センニンソウ(仙人草)」は、キンポウゲ科「センニンソウ」属の蔓性常緑樹です。
中国、台湾、朝鮮半島、日本では温帯から亜熱帯域全般に見られます。
花は名前の通り仙人を連想する髭のような長い葯を持っており、色は白く、花期は8月から9月です。
今回は、「センニンソウ」の花言葉について解説します。
「センニンソウ(仙人草)」の花言葉
「美しい心」「あふれるばかりの善意」「安全」「無事」があります。
美しい花からイメージ出来る良い言葉が並びます。
しかし、「センニンソウ」は、「牛食わず」「馬の歯落とし」「歯こぼれ」など、不穏な別名が揃う毒草でもあるのです。
もっとも、動けない植物にとって毒は有り触れた防衛手段で、さほどの猛毒でもありません。
勘違いされた時のフォローがし辛い、関係の薄い相手以外は、気にする程でもないでしょう。
「美しい心」
細い蔓でありながら、白く美しい花を咲かせる事からいた花言葉です。
心がけの良い優しい友人に贈るのに向く花言葉です。
ボランティアで慈善事業に携わる人にも向きます。
自分の心が美しくあるように、庭に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、恋人や配偶者です。
喜ぶ人もいるのですが、「心以外は美しくない」と裏読みして、腹を立てる可能性があります。
そういう相手には、「センニンソウ」単品でなく、外見の美を讃える花と合わせて贈るのが良いでしょう。
「あふれるばかりの善意」
沢山の白い花を付ける様子や、葯が大きくはみ出している姿からイメージ出来る花言葉です。
「毒を隠すために殊更に善意を見せつける」という解釈は、考え過ぎです。
それならもう少し直接的な花言葉が付くものです。
困っている人のため、すぐ動ける友人に贈るのに向きます。
関係が浅い相手に関しては、若干胡散臭くなるので向きません。
「安全」
「センニンソウ」属の植物であるクレマチスに由来する花言葉です。
西洋では、旅人が快適に過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えるという風習がありました。
昔の旅は、道中どんな危険に遭うか分からず、宿場は重要な安全地帯だったのです。
建物の出入り口に飾るのも良いですが、駐車場やガレージ脇に植え、交通安全を祈るのにも向きます。
自分の危険を本当の意味で願う人はいないため、誰に贈っても受け容れられる花言葉です。
「無事」
クレマチスが宿に植えられた事から、こちらの道中の無事を祈る花言葉が付いています。
進学や就職などのライフイベントで、離れていく友人や恋人に贈るのに向きます。
家に植えて日々の家族の無事を祈るのも良いでしょう。
程度の差はあれ、この花言葉が合わない人はいません。
まとめ
「センニンソウ」は特徴的で美しい花です。
花言葉を知れば、尚更好ましく感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。