「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」は、キンポウゲ科オダマキ属の多年草です。
北米やユーラシア原産で、様々な交雑種があります。
花の色は黒、紫、赤、白など多数で、花期は5月から6月です。
今回は、「セイヨウオダマキ」の花言葉について解説します。
「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の花言葉
「愚か」「愚行」が、全体の花言葉です。
「セイヨウオダマキ」にはオダマキ属共通の花言葉が含まれます。
この花言葉は、ヨーロッパ喜劇の定番キャラクタ「道化役ハーレクイン」の妻が持つ杯が、「セイヨウオダマキ」に似ている事から付いた花言葉です。
趣味に没頭する人には、「釣りバカ」のように意味が合いますが、良い響きではないので敢えて添える花言葉ではありません。
中傷の意味で贈りつけるにしても、子供の悪口のようでインパクトに欠けます。
「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の色別花言葉
「セイヨウオダマキ」には、色によって異なる花言葉が付いているので、見ていきましょう。
紫・青の「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の花言葉
「勝利への決意」「断固として勝つ」があります。
西洋の言い伝えで、ライオンがオダマキの葉を食べるとされています。
ここから、紫のオダマキの葉を両手にこすりつけると勇気が出るというおまじないがあるのです。
競技会やコンクールに挑む友人、チームメイトに贈るのに向きます。
大きな目標がある時、自室に飾るのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、勝利にこだわる事を嫌うタイプの人です。
困ったような顔をされるだけで、喜んでは貰えません。
赤い「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の花言葉
「心配して震える」があります。
赤いオダマキは、「捨てられた恋人」のシンボルになっている事から付いた花言葉です。
恋の破局が暗示され、どちらかと言うと自分に対する心配なので、誰かを気遣って贈るには向いていません。
白い「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の花言葉
「あの方が気懸かり」といいます。
こちらは、源義経の恋人である白拍子(歌舞芸人)の静御前が由来になっています。
義経とはぐれ捕らえられた静御前が、頼朝の前で舞を披露した時「しづやしづ しづのをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」と歌います。
オダマキの名は糸巻きが元になっており、その頃咲き始めるオダマキとかけて、「オダマキで糸を繰るように昔に戻りたい(義経が恋しい)」という意味で歌ったのです。
遠距離恋愛中の友人や、恋人に贈るのに向く花言葉ですが、ある程度未来に展望がないと、不吉な意味になってしまいます。
まとめ
「セイヨウオダマキ」はカラフルで美しい花です。
花言葉を知っていれば、ちょっと意外な一面に触れる事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。