「セイバンモロコシ(西播蜀黍)」はイネ科モロコシ属の多年草です。
ヨーロッパの地中海域原産で、世界の温帯から熱帯域に帰化しています。
日本では1945年前後に関東で見出された後、本州、四国、九州全域の堤防や道路沿いに繁茂しており、「生態系被害防止外来種」に選定されています。
赤みがかった花は主茎から枝分かれした穂に連なって咲き、全体的には円錐形に見え、花期は8月から9月です。
今回は、「セイバンモロコシ」の花言葉について解説します。
「セイバンモロコシ(西播蜀黍)」の花言葉
「唯我独尊」「他を圧して」といいます。
パワフルな良い言葉ですが、裏を返せば我が儘で迷惑という意味にもなるため、贈るなら意図を正しく伝えましょう。
自分のために飾るだけなら、どんなに我が儘でも問題ありません。
「唯我独尊」
「天上天下唯我独尊」という、仏陀が生まれた時の言葉の一部から取られた花言葉です。
実際には、仏陀が生まれた時ではなく、「毘婆尸仏」の言葉という説や、周囲の人が讃えた言葉という説があります。
本来の意味としては、「世界の全てが尊い」、または「世界を救う決意」などを表しますが、ここでは「ただ、我独りが尊い(自分が1番偉い)」という一部を切り取った俗語として使われています。
「セイバンモロコシ」が、2mにも達する草丈で生え繁り、日本の在来植物を圧倒する様子から付いた花言葉です。
団体競技などで、抽んでた技術による単独プレイで結果を出すチームメイトへ贈るのに向きます。
業界最大手として、経営を続ける会社に飾るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、周囲と足並みを揃える事に心血を注ぐ人です。
自分を多少出した方が良い、という助言なら意味が合います。
但し、何かしらの防衛機制として行っている可能性が高く、そちらの理解も重要です。
「他を圧して」
そのまま、他の種類を圧倒して生える「セイバンモロコシ」の性質から付いたものです。
他の人が太刀打ち出来ないような、優れた成績や実力を見せる人へ贈るのに向きます。
複数の企業が連合して、第一勢力になる会議の資料デザインにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、暴力的な人です。
一時的には他人を圧倒しているようですが、次の瞬間にひっくり返る可能性があり、評価に値しません。
「セイバンモロコシ(西播蜀黍)」の豆知識
「セイバンモロコシ」は、「セイバン(西播)」と「モロコシ(蜀黍)」に分けられます。
西播は本来「西蛮」と書き、意味は「西の未開の地」です。
これは中国の「中華思想」における「西戎(せいじゅう)」と「南蛮(なんばん)」が混ざった表現で、西洋から渡来した事を意味します。
「モロコシ(蜀黍)」は属名ですが、具体的には同属の「モロコシキビ」を意味し、穂を付ける性質などに共通点が見られます。
まとめ
「セイバンモロコシ」は雑草として扱われ、あまり省みられない植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その花の姿にも気づけるでしょう。
風景の解像度を高めてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。