白い下向きの花が可愛い「スノードロップ」は、ヒガンバナ科ガランサス属(「スノードロップ」属)の総称です。
東ヨーロッパ原産で、大半が春先に花を咲かせる、春植物(スプリング・エフェメラル)の1つです。
花は白で、緑の斑点が僅かに付きます。
今回は、「スノードロップ」の花言葉について解説します。
「スノードロップ」の花言葉
「希望」「慰め」「切ない恋愛」「あなたの死を望む」などがあります。
大変悪い意味が含まれ、嫌がる人もいるので贈る時は相手を選びましょう。
「希望」
厳しい冬の終わりに、他に先がけて咲き、春への希望を抱かせる事から付いた花言葉です。
ポジティブで常に希望を持つ友人や、進学や就職などのライフイベントに赴く子供や後輩に贈るのに向きます。
この花言葉が向かないのは、進行性の病気などが発覚し、心の整理が付いていない人です。
お見舞いに贈りたい場合は、何度か通って相手の受容段階を見ながらにしましょう。
「慰め」
旧約聖書の登場人物であるアダムとイブが楽園追放され冬に凍えた時、天使が雪を「スノードロップ」に変えて慰めた、という話から付いた花言葉です。
尚、旧約聖書にそういう記述はなく、後付けのスピンオフ設定か民間伝承の類でしょう。
一緒にいると心が慰められるような友人に贈るのに向く花言葉です。
辛い事があった時、検索して「スノードロップ」の画像を眺めれば、気分が和らぐかも知れません。
この花言葉が向きそうで向かないのは、恋人です。
「慰め」という言葉には、「一時的な苦しみを紛らわせる」という意味合いがあるため、別れの暗示と解釈される可能性があります。
「切ない恋愛」
こちらは、イギリスのとある地方の言い伝えが由来です。
ケルマという娘が、恋人が死んでいるのを見つけ、傷口に「スノードロップ」を置きました。
すると、彼の身体は雪の滴に変わってしまった、というものです。
辛い恋をしている友人や恋人に贈るなら意味は合いますが、由来を考えると喜ばれる事はないでしょう。
悲恋の物語が巧みな作家へのファンレターには向きます。
「あなたの死を望む」
ケルマの物語から一部地域では、「スノードロップ」を「死者(特に恋人)に贈る花」とした事から付いた花言葉です。
日本で例えれば「お葬式で使う事が多い白いキクは、お見舞いに向かない」というようなものでしょう。
ケルマが恋人を死なせたいと思った訳ではなく、「スノードロップ」自体命が生まれゆく春を告げる花であり、冤罪の部類と言えます。
まとめ
「スノードロップ」は可愛らしい花ですが、あまり良くないイメージも持たれています。
花言葉を詳しく知っていれば、それらの由来を理解し、徒に怖がる事もなくなるでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。