真っ白い葉が繊細で優美な「シルバーレース」は、キク科ヨモギギク属(タナセツム属)の多年草です。
「シロタエギク(白妙菊)」の別名で呼ばれる事もありますが、シロタエギクはやや範囲が広い名で、通常セネシオ属(キオン属)の品種を指します。
「シルバーレース」は、カナリア諸島原産で、日当たりよく、風が通り、水はけの良い岩場などに自生します。
花は一重のキクで、黄色い筒状花の周りに、やや隙間を空け白い花弁(舌状花)が付き、花期は5月から6月です。
花も可憐ですが、銀色がかった白い葉に、高い鑑賞価値があるとされます。
今回は、「シルバーレース」の花言葉について解説します。
「シルバーレース」の花言葉
「あなたを支える」「穏やか」「うすれゆく愛」といいます。
良い意味と、少々良くない意味が揃い、贈り物にする時は、誤解を与えないよう配慮が必要です。
「あなたを支える」
「シルバーレース」は、花よりも葉を主に鑑賞する植物です。
寄せ植えでも切り花でも、「シルバーレース」だけでなく、しばしば他の花と合わせて飾られます。
この、他の花を引き立てるイメージから付いた花言葉です。
支えたいと思う相手に贈ったり、よく人助けする人を讃えて贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、誰かに頼る事も頼られる事も好まない、一匹狼の人です。
始終徹底しているかは分かりませんが、あなたにそういう姿を見せている以上、無理に勧めるものでもありません。
「穏やか」
「シルバーレース」の白さは、細かい毛によるものです。
手触りも柔らかく、文字通りレースに触れる感触で、穏やかな気持ちになれる事から付いた花言葉です。
物腰が柔らかく、常に穏やかで一緒にいると安らぐ人へ贈るのに向きます。
どんなに回数が少なくても、予想外のタイミングで怒り出したり、意地悪する人には向きません。
次がいつなのか、と気にして、とても穏やかな気分ではいられないものです。
「うすれゆく愛」
「シルバーレース」は、手芸のレースを意味する名前ですが、レースの特徴は透かし模様です。
レース越しに風景を見ると、レースも風景もぼんやり薄れて見える事から付いた花言葉です。
「うすれゆく愛」は、「愛情が失われつつある」という意味で、心が離れかけた恋人や配偶者に贈ると意味が合いますが、言葉で指摘して引き留められるものではありません。
何かしら態度で示しましょう。
創作で、恋心の移り変わりの暗喩などに使うのには合います。
まとめ
「シルバーレース」は繊細で美しい植物です。
花言葉を知れば、切ない雰囲気も加わり、一層好ましい印象を持てるでしょう。
植物をより深く良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。