「ショウジョウソウ(猩々草)」は、トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草です。
アメリカ大陸原産で、古くから世界中の熱帯から亜熱帯域に分布しており、日本には明治期に渡来しました。
園芸用でしたが、逸出して奄美大島、大東諸島、琉球諸島、小笠原諸島などに自生が見られます。
花は緑色の壺型の総苞に包まれたものが複数まとまって付き、それ自体は目立つものではありませんが、下の葉が鮮やかな赤に染まり1つの大きな花のような姿となります。
今回は、「ショウジョウソウ」の花言葉について解説します。
「ショウジョウソウ(猩々草)」の花言葉
「良い仲間」「祝福」「希望」があります。
同じトウダイグサ属で、やはり葉が特徴的に赤く色づくポインセチアと花言葉のイメージは共通します。
いずれも良い意味なので、贈り物やパーティーに合います。
不幸な場面には基本的に合わないため、使い分けましょう。
「良い仲間」
花がいくつも寄り集まっている姿だけでもイメージ出来ますが、それを引き立てる下の赤い葉も含めると、花言葉のイメージがより際立ちます。
いつでも頼りになる友人や、一緒に苦難を乗り越えたスポーツクラブのメンバー、大きな実績を上げた社内のプロジェクトチームなどで贈り合うのに向きます。
スマホの友人割引プランの宣伝イメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、恋人や家族などで、他人行儀と思われてしまうでしょう。
「祝福」
ポインセチアと共通する花言葉です。
花を祝福するように色づく葉の様子からもイメージ出来るでしょう。
また、能の演目『猩々』に孝行者を褒めて汲み尽きない酒壺を与えるという描写もありますが、これも祝福と言えるでしょう。
おめでたい事があった人に贈るのに向く花言葉です。
「今後の幸せを祝福する」と解釈すれば、おめでたい事がまだない人にも合います。
「希望」
ポインセチアの祝福や幸運と言った花言葉から連想されるものです。
大きなライフイベントを迎えた友人や、子供などに贈るのに向く花言葉です。
予備校などのディスプレイにも良いでしょう。
将来に不安を抱える時期、スマホの待ち受けにして気分を高めるのにも使えます。
誰でも未来は分からず、希望を持つ事は出来るため、この花言葉が絶対に合わない人はいません。
但し、抑鬱症状など、病的に気分が落ち込む人にとっては、追い立てられる負担感となってしまいます。
「ショウジョウソウ(猩々草)」の豆知識
「ショウジョウソウ」の名は、猩々(ショウジョウ)の赤い顔をイメージして付けられました。
猩々とは、オランウータンを指す場合がありますが、本来は中国の妖怪の名前です。
設定は様々ですが、人に似た姿で酒を好む、という性質が挙げられます。
日本で能の演目にも出て来ますが、酔った赤ら顔をイメージした面を使います。
これらから赤いものにしばしば「ショウジョウ」の名が付くようになりました。
遺伝研究で知られるショウジョウバエも、特徴的な赤い複眼からショウジョウの名が付いています。
まとめ
「ショウジョウソウ」はユニークな葉の植物です。
花言葉を知っていれば、より好ましく眺める事が出来るでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。