かがり火のような花が特徴的な「シクラメン」は、サクラソウ科「シクラメン」属の多年草の総称です。
地中海原産で、鑑賞用として流通しています。
花は、一重又は八重咲きで、色は白から紫、黄色、または複色で、花期は10月から3月です。
今回は、「シクラメン」の花言葉について解説します。
「シクラメン」の花言葉
「はにかみ」「遠慮」などが、「シクラメン」に共通する花言葉です。
そこまで悪い意味ではありませんが、相手を選びます。
「はにかみ」
これは古代イスラエル王「ソロモン」の伝説に由来があります。
ソロモン王は、天使から授かった指輪で悪霊を支配し、不思議な力を使ったとされますが、その伝説の1つに、王冠のデザインに関するものがあります。
王冠のデザインに花を使おうと思ったソロモン王は、花に了解を取ろうとしましたが、次々に断られ、結局了解したのは「シクラメン」だけでした。
大いに感謝したソロモン王に、「シクラメン」は俯いて照れてしまいました。
それ以来、「シクラメン」の花は、今のように俯いて咲くようになった、というものです。
同じ由来で、「内気」「気後れ」などの花言葉も付いています。
恥ずかしがり屋の恋人などへ贈るのに向く花言葉です。
あなたがそれを欠点と思っている場合は、悪口になるので向きません。
指導役の立場なら良いでしょう。
「遠慮」
こちらも俯いた花から付いた花言葉です。
遠慮深く、出しゃばる事を好まない人へ贈るのに向きます。
人に仕事を押しつけるために、遠慮深い事を言うだけの人には合いません。
「シクラメン」の色別花言葉
「シクラメン」には色別の花言葉も付いているので、見ていきましょう。
赤い「シクラメン」の花言葉
「嫉妬」といいます。
嫉妬の赤い炎というイメージから付いた花言葉です。
悪い意味の言葉なので、誤解しそうな浅い関係の人には向きません。
人に嫉妬されるような実力を持つ親しい友人などには良いでしょう。
白い「シクラメン」の花言葉
「清純」です。
何にも染まらない白の、清く純粋なイメージです。
共通する花言葉の内気なイメージとあわせ、世間知らずでピュアさを残す人へ贈るのに向きます。
ピンクの「シクラメン」の花言葉
「憧れ」といいます。
赤の「嫉妬」を白の「清純」な方向に薄めると、その感情は「憧れ」になる、という流れで付いた花言葉です。
能力や業績など、あなたが憧れるものを持つ人へ贈るのに向きます。
恋愛感情を向けるという意味の憧れでも意味が合います。
紫の「シクラメン」の花言葉
「想いが響き合う」「絆」です。
紫は高貴なイメージのある色とされますが、内気な様子で表には見せないけれど、高貴な魂で想いは通じ合い、絆はより強く結ばれているというイメージの花言葉です。
恋人へ贈るのに向きます。
まとめ
「シクラメン」は姿が美しく、見かける事も多い花です。
花言葉を知れば、飾った人の気持ちにも触れられるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。