「ザミオクルカス」は、サトイモ科「ザミオクルカス」属の多肉植物の多年草です。
タンザニア連合共和国のザンジバル諸島原産で、アフリカ南東部の日のあまり当たらない熱帯雨林から低木、草原、石の多い川岸でも自生が見られます。
花はサトイモ科の特徴を持つ白い棒状の花穂で、反り返った黄緑色の葉(仏炎苞)に、やや包まれて咲き、花期は9月から10月です。
地中に子芋が作られ、株分けできますが、有毒なので食べる事は出来ません。
今回は、「ザミオクルカス」の花言葉について解説します。
「ザミオクルカス」の花言葉
「輝く未来」といいます。
「ザミオクルカス」が、繁殖力旺盛で、子芋を多数付けること、挿し木や葉挿しでも増やせる事などから付いた花言葉です。
一方、葉が艶やかで丸っこく、並んで付く姿が硬貨を連想させ、中国では「金銭樹」の呼び名があります。
ここから、経済的に豊かで未来が明るい様子や、新しい硬貨のピカピカ光る様子としても意味が合います。
英語の別名でも、「ザンジバル・ジェム(ザンジバル諸島の宝石)」「エメラルド・パーム(エメラルドの椰子)」など、輝くイメージが付いています。
入学式や卒業式、入社式などのディスプレイに向く花言葉です。
結婚した時や子供が生まれた時などに、未来を思い自宅に飾るのも良いでしょう。
未来に大きなリターンが期待できる、積立投資商品のイメージとしても使えます。
この花言葉を贈るのに合わないのは、あなたより年上の人です。
未来を語るのは、先達の特権です。
ただし、芸歴と実力両方で明確にあなたが上回っている場合については、あなたが年下でも問題ないでしょう。
また、素質がなく特に未来に全く期待が持てない人にも向きません。
もっとも、期待をかけると奮起する人もいるので、とりあえず言ってみるのも良いでしょう。
未来は、分かったつもりになった途端、意表を突いてくるものです。
「ザミオクルカス」の豆知識
「ザミオクルカス」の語源は、「ソテツ」目の「ザミア」科に由来します。
ザミア科の一部品種の葉が、「ザミオクルカス」の葉と似て、丸みを帯び連なって付くのです。
一方、「ザミア」の由来は、ラテン語の「ザニエ(松笠)」で、確かにソテツの花は松笠状になります。
「クルカス」の方は、サトイモ科「コロカシア」属と近縁である事から付いたものです。
コロカシアの語源は、ラテン語の「コロン(食物)」と「カセイン(装飾)」で、食用にも飾りにも使われたという意味です。
まとめ
「ザミオクルカス」はカラフルな花を咲かせる訳でもなく、見過ごす事もあるかも知れません。
花言葉を知れば、存在に気付き、その艶やかな花を楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。