西部劇の名脇役「サワロサボテン」は、サボテン科カルネギエア属(ベンケイチュウ属)の多肉植物です。
和名は「ベンケイチュウ(弁慶柱)」です。
北アメリカからメキシコにかけて分布し、沙漠や砂礫地に生育します。
花は黄白色で夜に咲き、花期は5月から6月です。
今回は、「サワロサボテン」の花言葉について解説します。
「サワロサボテン」の花言葉
「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」「偉大」といいます。
サボテンに共通する花言葉です。
どちらかというと、これらの花言葉の方が、「サワロサボテン」のイメージで付いたものです。
尚、アメリカで野生種を採取すると重罪になる事があるので、贈る時は映像や栽培個体にしましょう。
「燃える心」
灼熱の沙漠で、堂々とそびえ立つ「サワロサボテン」のイメージから付いた花言葉です。
熱血漢というと暑苦しいイメージもありますが、熱心で一直線に頑張る姿に人は惹かれるものです。
否定的に見られるのは、そういう感覚に付け込み、物を売りつけるなど、自分の利益のために熱血を装う人でしょう。
熱血自体が悪い訳ではないのです。
心が熱く、活動的な人へ贈るのに向きます。
「温かい心」
巨大な「サワロサボテン」の花は、コウモリやハチドリ、ミツバチを引き寄せます。
他の植物がほとんどない沙漠で、小さい生き物を育む様子から付いた花言葉です。
心が温かく、困っている人に同情せずにはいられない人へ贈り、好意を伝えるのに向きます。
「枯れない愛」
「サワロサボテン」が、厳しい沙漠の気候でも、枯れたり縮んだりすることなく、堂々とそそり立つ姿から付いた花言葉です。
肉親の愛が枯れる事は滅多にありません。
愛が枯れると表現されるのは、恋人や夫婦の愛でしょう。
愛が植物のようなものだとするなら、夫婦は挿し木したばかりの状態です。
丁寧に育てるべきで、「釣った魚に餌はやらない」などと言っていれば、すぐ枯れるのは明白でしょう。
プロポーズへ添えるのに向く花言葉です。
結婚した友人へのお祝いにも良いでしょう。
「偉大」
巨大な「サワロサボテン」の姿を表す花言葉です。
サボテンは「覇王樹」と書き、こちらもイメージに合いそうですが、少し違います。
「覇王」というと、日本人から見ると格好良いイメージがありますが、元は「徳ではなく武力で人を従える王」という、ネガティブな意味になります。
トゲが生えた攻撃的な姿で不毛な沙漠に生える様子は、武力のみで平定した何も残らない世界に、覇王だけが残るイメージになります。
この花言葉は、何かしら偉大な事を成し遂げた人へ贈るのに良いでしょう。
「サワロサボテン」の豆知識
「サワロサボテン」は世界最大級のサボテンで、高さ15mほどにもなります。
成長はゆっくりで、1年で10cmから20cmほどです。
腕のように枝分かれするのは、75年程度経った後で、それまではただの真っ直ぐな柱です。
生息域は限られており、「サワロ国立公園」のあるアリゾナ州では、「サワロサボテン」を傷つける事が罪になります。
軽犯罪という意味ではなく、最大で懲役25年という重罪です。
まとめ
「サワロサボテン」は、イメージ以上に巨大なサボテンです。
花言葉を知れば、その意外な一面にも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。