「サフランモドキ」は、ヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)の多年草です。
メキシコ、グアテマラ原産で、日本には江戸時代末に渡来し、その後野生化しています。
当初持ち込まれた時「サフラン」と考えられていましたが、その後間違っている事が分かったため「サフランモドキ」に和名が改められました。
花は直径7cmほどで、ピンクの花弁が6枚付きます。
本来雨期の後に咲き続けますが、日本での花期は6月から10月です。
今回は、「サフランモドキ」の花言葉について解説します。
「サフランモドキ」の花言葉
「便りがある」「清純な愛」「期待」「歓喜」といいます。
いずれも良い意味で、受験など、良い事が待っている人へ贈り元気付けるのに特に向きます。
「便りがある」
属名の「ゼラフィンサス」は「ゼピュロス(西風)」「アンソス(花)」が元になった言葉です。
春の訪れと言えば日本では南風の「春一番」ですが、ヨーロッパでは西風とされています。
つまり、春の便りというイメージで付いた花言葉です。
便りを待つのはじれったいけれど楽しいものです。
ラブレターの返事でも、懸賞の結果でも良いですし、思わぬ人からの便りも嬉しくなります。
この感覚は、平安時代に恋文を待つ人も、現代のSNSのメッセージを待つ人も、変わるものではありません。
便りを待つ時に飾ったり、メッセージに画像添付するのも良いでしょう。
「清純な愛」
「サフランモドキ」がすっきりした花弁を持ち美しい事から付いた花言葉です。
他に「潔白の愛」という花言葉も付きます。
「愛」は人を愛おしく思う気持ちそのものですが、これに打算が絡まってくると不純になっていきます。
ですが、全く完璧に打算もない愛情というのも、味のないガムのようなものです。
誰にでも向けられますが、それ故に誰にも向かっていません。
愛を強めれば打算が混ざってくる、このせめぎ合いの中で、どうにか押さえ込んだ「清純の愛」だからこそ尊さがあると言えます。
愛情深く人々のために働く人を応援したり、清らかな印象のある恋人へ愛情表現として贈るのに向きます。
「期待」
「便りがある」と同じイメージで付いた花言葉です。
他に「予想」という花言葉も付いています。
期待する気持ちは、それ自体が気分を明るくし、行動を積極的にさせ、結果を呼び寄せてくれます。
「期待」しすぎると裏切られるというのは、リソースを追加する必要がある時だけ気にする事です。
「期待」をかける後輩や子供へ贈ったり、何かを待つ時飾るのに向きます。
「歓喜」
「便りがある」のを「期待」して、「清純な愛」が得られて「歓喜」するという流れの花言葉です。
他に「陽気」という花言葉もあります。
声を上げて喜びたい時に飾ったり、プロポーズを受け容れられた後、改めて贈るのも良いでしょう。
一方、お見舞いや不幸な場面には向きません。
治療間に合って良かったとか、治る事への期待、としても無理があります。
退院祝いにしておきましょう。
まとめ
「サフランモドキ」は、江戸時代に「サフラン」と呼ばれていたものが、違ったので改められた名です。
「サフランモドキ」の花言葉は「便りがある」「清純な愛」「潔白の愛」「期待」「予想」「歓喜」「陽気」です。
良い事を待つ人へ贈ったり、それが訪れたお祝いに良いでしょう。
気持ちを一層くっきり伝えてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。