「コブシ」という花をご存じですか。
日本原産のモクレン科モクレン属に属する落葉高木で、日本各地で見ることができるため「タウチザクラ」「ヤマアララギ」「イモウエバナ」、アイヌ語で「オマウクシニ」「オプケニ」など、たくさんの別名を持つ樹木でもあります。
今回はそんな「コブシ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「コブシ」の花言葉「友情」
「コブシ」の花言葉ひとつめは「友情」です。
「コブシ」のの持つ真っ白で美しい花が「友情」を表すのにふさわしいから、という説と、花がたくさん集まって咲くさまが仲の良い友人同士のようだから、という説があります。
学び舎に輝くように咲いていた「コブシ」の花は、かけがえのない「友情」を見守る守護者だったのかもしれません。
「コブシ」の花言葉「歓迎」
「コブシ」の花言葉ふたつめは「歓迎」です。
「コブシ」の花が、まるでたくさんの人が諸手を挙げて歓迎しているように見えるところから付けられました。
香りもよく、白い花びらは清潔感もあるため、お客様を歓迎したい庭先などに植えるのにぴったりな木です。
「コブシ」の花言葉「愛らしさ」
「コブシ」には「愛らしさ」という花言葉もあります。
これも「コブシ」の名前の由来になった花の形から来ています。
「コブシ」のつぼみの形が、まるで幼子がぎゅっと手を握りしめているようでとても可愛らしいためこの花言葉が付けられました。
まだまだ風の冷たい早春に、花開くための力を溜めているような「コブシ」のつぼみを見つけたら、そっと応援してあげてくださいね。
「コブシ」の豆知識
春が近づくと真っ白い花を燃え立つように咲かせる「コブシ」と「モクレン」。
モクレン属の仲間でもあるため、実はなかなか区別が難しい木でもあります。
見分け方のポイントとして、「コブシ」は完全に花びらが開ききるのに対し、「モクレン」はふわりと膨らむように咲き完全には開ききらない咲き方をします。
また、小ぶりな花が上下左右あちこちを向いていれば「コブシ」、大きめの花が天を向いて咲いていれば「モクレン」、花と葉が一緒についていれば「コブシ」、花しかなければ「モクレン」、といった特徴も。
以上のポイントを押さえて、今年は「コブシ」と「モクレン」の判別にチャレンジしてみてください。
まとめ
日本各地で愛されてきた「コブシ」の木。
この花が咲けば田植えや種まきを行うという目印にもなってきました。
「コブシ」の木を待ち合わせに、仲の良い友人と春のお出かけをしてみてはいかがでしょうか。