「コウテイダリア」は、キク科ダリア属の多年草です。
学名の「ダリア・インペリアリス(皇帝のダリア)をそのまま訳した名で、別名は「木立(キダチ/コダチ)ダリア」です。
メキシコから中央アメリカ原産で、山地に生育し、鑑賞用として流通しています。
花は直径20cmと大ぶりで、一重咲きと八重咲きがあり、花色はピンクから紫、花期は11月から12月です。
今回は、「コウテイダリア」の花言葉について解説します。
「コウテイダリア」の花言葉
「優雅」「裏切り」「乙女の真心」「乙女の純潔」などがあります。
良い言葉と悪い言葉が混在するため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
深読みする人には向きません。
「優雅」
ダリアに共通する花言葉です。
その花の姿からイメージされたものです。
同じ由来で「優美」という花言葉も付いています。
優雅さは見た目だけでなく、その振る舞いに表れます。
装いではなく、生き方が形になっていると言って良いでしょう。
家で育て、優雅さを意識するのに合います。
「裏切り」
この花言葉は、「ナポレオン1世」の妻、「ジョセフィーヌ・ド・ボアルネ」が元になっています。
彼女はバラやダリアが好みで、城の庭で育てさせていました。
ある時、とある貴族がダリアを欲しがったのですが、ジョセフィーヌはこれを断りました。
怒った貴族は、ジョセフィーヌの庭師を味方に付けて、ダリアの球根を盗み、自分の庭に植えたのです。
貴族の庭にダリアが咲き乱れたのを見てジョセフィーヌは怒り、庭師を解雇、貴族は追放しました。
以降、彼女はダリアに興味を持たなくなったのです。
これらから「裏切り」「気まぐれ」「移り気」「不安定」といった花言葉が付いています。
悪い意味ですが、予想を裏切り大活躍した、ごく親しい友人へ贈るのには向きます。
「乙女の真心」
これが「コウテイダリア」固有の花言葉です。
「コウテイダリア」は大ぶりで、乙女と呼ぶには大人びています。
一方、花はやや素朴で、乙女のイメージと合います。
人間、歳を取ると色々捻くれて、少年少女のような真っ直ぐな心は持てないものです。
一方、一周回って単純に考えるようになるのも、大人の成熟と言えるでしょう。
考え方が素直で、可愛らしさを感じさせる恋人や友人へ贈るのに向く花言葉です。
「乙女の純潔」
こちらも「コウテイダリア」の花言葉です。
「コウテイダリア」は本来標高1500m以上の場所に生育し、茎は木質化して5mにもなります。
人が容易には触れられないイメージから付いた花言葉です。
現実の人には少々踏み込んだ表現で使い処がありませんが、創作で深窓の令嬢のキャラクタイメージには合うでしょう。
まとめ
「コウテイダリア」は立派で美しい花です。
花言葉を知れば、可愛らしさも感じられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。