「ケイトウ」はヒユ科ケイトウ属の多年草です。
日本においては冬を越せないため、一年草として扱われています。
古くから親しまれてきた花の1つで、日本最古の歌集である「万葉集」にも「韓藍(からあい)」という名前で登場しているほど。
花の色は赤、ピンク、マゼンタ、オレンジ、イエロー、グリーン、ホワイトなど多種多様で、花期は5~10月です。
また品種によって花の形が大きく異なるという特徴があります。
「ケイトウ」の花言葉
「ケイトウ」の花言葉は「おしゃれ」「個性」「色あせぬ恋」「勇敢」などです。
「おしゃれ」「個性」はカラフルで個性的なその花から来ています。
「色あせぬ恋」は切り花やドライフラワーにしても劣化しにくいことから。
また「勇敢」については中国のとある山里で、ムカデの精から勇敢に主人を守った雄鶏を丁寧に埋葬したところ、そこから鶏のトサカのような花が生えてきたという伝説に由来しています。
「ケイトウ」の豆知識
「ケイトウ」はおおむね次の4グループに分けることができ、それぞれ花の形が違います。
まずは「トサカケイトウ(トサカ系)」。
その花は鶏のトサカのような形をしており、「ケイトウ(鶏頭)」の名前の由来にもなったグループです。
次いで「久留米(くるめ)ゲイトウ(クルメ系)」。
こちらはヒトの脳に例えられるような形をしており、遠目に見る分には丸くかわいらしい花ですが、近くで見る切り花などにおいては好き嫌いが分かれる系統です。
お次は「ヤリゲイトウ(キルドシー系)」。
その名の通り槍の穂先のような、キャンドルの炎のような形の花が特徴です。
最後に「フサゲイトウ(プルモサ系)」。
「ウモウゲイトウ」と呼ばれることもあります。
先ほどの「ヤリゲイトウ」をさらに太くしたような形をしており、存在感があることから花壇においてよく見かけられる系統です。
実はいずれのグループにおいても花に見えるものは茎が変化したものであり、それが切り花やドライフラワーなどにしても劣化しにくい理由の1つとなっています。
まとめ
「ケイトウ」はヒユ科の多年草で、多種多様な色や形の花を付けます。
例えば花壇などでよく見られる太くフサフサしたものは「フサゲイトウ」と呼ばれるもの。
一方、「ケイトウ(鶏頭)」の名前の由来となったのは鶏のトサカに似た花を付ける「トサカケイトウ」と呼ばれるものです。
花言葉は「おしゃれ」「個性」「色あせぬ恋」「勇敢」など。
個性的な形をしているうえ、切り花やドライフラワーにしても劣化が遅いことや、主人を守るために勇敢に戦った雄鶏のお墓から生えてきたという伝説に由来します。