スパイスとして良く知られる「クローブ」は、フトモモ科フトモモ属の常緑樹、またはその花蕾を指します。
インドネシア原産の、東南アジアで栽培されている作物で、日本では気候が合わず植物園などでしか見られません。
加工品が日本に伝わった時代は古く、5世紀頃には紹介されていたようで、正倉院の宝物の中にも見られます。
花は筒状で先がやや膨らんでおり、花色は赤紫です。
これを摘み取り乾燥させたものがスパイスとなります。
上が広がり「丁」の字に見える事から「丁字」「丁香」とも呼ばれます。
今回は、「クローブ」の花言葉について解説します。
「クローブ」の花言葉
「神聖」「高貴」「貴重」「威厳」などがあります。
歴史の重みを感じさせる良い意味が揃うため、博物館などのディスプレイや、権威ある人への贈り物に向きます。
「神聖」
生薬として利用されていた事から付いた名です。
かつて病は「病魔」であり、これを打ち払うものは「神聖」な力があると考えられていたのです。
密教で口を清めるのに使う事もありました。
神聖な人というのはあまりカジュアルに接触出来ませんが、神聖さを感じさせる、宗教が元になったイベントの料理などに使うと意味が合います。
誕生という「神聖」な現象に関わる誕生日にも良いでしょう。
「高貴」
かつて「クローブ」が貴重な香辛料とされていた事、古代中国の漢王朝では、皇帝に謁見する時は「クローブ」を噛んで口臭を消していた事などから付いた花言葉です。
高貴な雰囲気のある人へ贈ったり、もてなす時の料理へ使うのに向きます。
勿論、相手の好みに合っている事が前提です。
「貴重」
アジアで栽培されるスパイスは、全般的に貿易商による制限で値段が釣り上げられており、「クローブ」も例外ではありませんでした。
そこから付いた花言葉です。
現在はそこまでではないものの、胡椒の数倍の値段は付き、「貴重」さは残っています。
会社やサークルなどで、「貴重」な人材へ贈り、讃えるのに向きます。
「威厳」
稀少で貴重なスパイスであり、穢れを清めるのに使われたり、権威ある人の食卓へ上がる事から付いた花言葉です。
他に「尊厳」という花言葉も付いています。
「威厳」のある厳めしい恩師を招いたクラス会の料理に使うのも良いでしょう。
まとめ
「クローブ」の花言葉は、「神聖」「高貴」「貴重」「威厳」「尊厳」です。
昔から珍重されてきたスパイスである事が花言葉の由来になっています。
食の歴史も感じさせてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。