誰しも一度は幸運の四葉を探したことのある「クローバー」。
草冠や指輪で遊んだ記憶のある方も多いでしょう。
そんな身近なクローバーはヨーロッパ原産で、日本には江戸時代に入ってきた比較的新しい植物です。
マメ科トリフォリウム属(シャジクソウ属)の多年草の総称で、シロツメクサ以外にもたくさんの種類があります。
今回はそんな「クローバー」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「クローバー」の花言葉「幸運」
「クローバー」の花言葉ひとつめは「幸運」。
この花言葉には、由来となったお話がいくつかあります。
負傷した兵士が美しい女性に手当てをして貰ったけれど、戦の最中であるため何もお返しできるものがなく、そこで差し出したのが「クローバー」だった、というもの。
エデンの園からイブが持ち出したものが4つ葉の「クローバー」だったというもの。
変わったところでは英雄ナポレオンが4つ葉の「クローバー」を持っていて命拾いした、というものも。
どれも昔から「クローバー」が愛されてきたことが伝わるエピソードです。
「クローバー」の花言葉「約束」
「クローバー」の花言葉には「約束」というものもあります。
これはアイルランド共和国の聖人を祝う「聖パトリックの祝日」に、忘れず「クローバー(シャムロック)」を胸に挿すという習わしから来ています。
「クローバー」の咲く地でかわした「約束」は、きっと永遠のものになるに違いありません。
「クローバー」の花言葉「私を思い出して」
「クローバー」のもうひとつの花言葉は「私を思い出して」です。
これはキリスト教の「いつでも神を思う」という信仰心が由来となっています。
縁遠くなってしまった人の手紙に、そっと「クローバー」の押し花を忍ばせてみてはいかがでしょうか。
「クローバー」の花言葉「復讐」
愛らしい「クローバー」ですが、「復讐」という花言葉も受け持っています。
なぜこの花言葉が付いたのかには諸説ありますが、ひとつが4つ葉の「クローバー」は人の幸せを奪って己のものにするものだから、というもの。
また「約束」を破ったものに「クローバー」が「復讐」するからだ、というもの。
また4つ葉の形が磔の形に似ているからというものも。
折角の「幸運」も、一歩踏み違えるとこのような結果が待っていると「クローバー」が教えてくれているのかもしれません。
「クローバー」の葉の枚数と意味
「クローバー」の葉の枚数は、それぞれ意味を持たされています。
1つ葉は初恋、2つ葉は平和、3つ葉は愛、4つ葉は幸運、5つ葉は財運、6つ葉は地位と名誉、そして7つ葉は無限の幸福を意味します。
7つ葉の「クローバー」、ぜひとも手に入れたくなりますね。
まとめ
身近でいつでもその愛らしい姿を見ることができる「クローバー」。
4つ葉でなくても素敵な意味がたくさん込められています。
少しだけ立ち止まって、足元にあるかもしれない幸運を探してみませんか。