羽ばたく蝶のような「クレオメ」は、フウチョウソウ科セイヨウフウチョウソウ属の一年草です。
「クレオメ」は古い学名による名で、和名は「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)です。
熱帯アメリカ原産で、世界の熱帯域に帰化しており、日本では明治期に持ち込まれました。
現在では、本州以南の道端や河川敷に自生が見られます。
花は花弁4枚で、長く突き出た雄しべを触覚のイメージとして、全体的に蝶を連想させます。
色は桃色か白、花期は6月から10月です。
今回は、「クレオメ」の花言葉について解説します。
「クレオメ」の花言葉
「思ったより悪くない」「舞姫」「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」などがあります。
見た目以外の部分からも付いた、ヴァリエーション豊富な花言葉です。
悪い意味はないので、意味を正しく伝えるなら贈り物に向きます。
深読みし過ぎる人には、もう少し単純なものを贈るか、他の花と意味を組み合わせましょう。
「思ったより悪くない」
「クレオメ」は英語で「スパイダー・フラワー(蜘蛛の花)」という呼び名が付いています。
これは、雄しべが「アシナガグモ」など、脚が長い蜘蛛をイメージさせる事から付いたものです。
その名前のイメージよりも、ずっと可憐な花である事から付いた花言葉です。
前提として悪い先入観があるので、誰かに贈る場合、大抵失礼になります。
難しい仕事などに取り組み、気持ちが折れそうな時に眺め、自分を盛り上げるには使えます。
「舞姫」
「クレオメ」が蝶に似ている事から、蝶が舞うように飛ぶ姿に喩えた花言葉です。
「風に舞う胡蝶」というそのままの花言葉も付いています。
人が舞い踊る様子は、優雅で美しいですが、実際には体力勝負でスポーツと同等です。
ダンスが巧みな女性へ贈るのに向く花言葉です。
但し、森鴎外の作品名を連想すると、悪い意味しかないので、文学好きに贈る時は別の花言葉を使いましょう。
「秘密のひととき」
「クレオメ」は夕方に咲き翌日にしぼむ1日花です。
これを、一夜の逢瀬に喩えた花言葉です。
その僅かな時間を忘れまいとして、「あなたの魅力を心に刻む」という花言葉も付いています。
秘密の関係は常にストレスがある状態なので、ごく短期間なら良いかも知れませんが、長く続けるようなものではありません。
次も会いたくなったなら、秘密が必要ないように改めるべきでしょう。
秘密を「プライベート」と大きく解釈したなら、恋人へのデートの誘いに向く花言葉です。
「あなたの容姿に酔う」
「クレオメ」の美しい姿から付いた花言葉です。
一晩しか咲かない性質から、夜の街で出会うイメージにもなります。
「小さな愛」「幸福」という花言葉も近い理由で付いています。
社内の同僚や部下はともかく、恋人の容姿を褒めるのに遠慮する事はありません。
その美しさは、多分に努力の成果で、褒めるに足りるものです。
恋人へ愛情表現として贈るのに向く花言葉です。
まとめ
「クレオメ」は特徴的でありながら美しい花です。
花言葉を知れば、一層艶やかに感じられる事でしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。