杏仁豆腐の上にちょこんと飾られている姿でおなじみの「クコ」。
あの楊貴妃が食べていたという伝説もある、ナス科クコ属に属する落葉低木です。
中国原産ですが日本各地にも自生し、愛らしい赤い実で人々の目と舌を楽しませています。
今回はそんな「クコ」の花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「クコ」の花言葉「誠実」
「クコ」の花言葉ひとつめは「誠実」です。
「クコ」は7月から11月にかけて直径1cmほどのとても小さい花をたくさん咲かせます。
目立たずともこつこつと花を付けるその姿から「誠実」という花言葉を与えられました。
真面目な気持ちを伝えたいとき、信頼を得たい人に「クコ」を贈って真摯な思いを伝えてみてはいかがでしょうか。
「クコ」の花言葉「お互いに忘れましょう」
「クコ」の花言葉には「お互いに忘れましょう」というものもあります。
とても不思議な花言葉ですが、由来は「クコ」の持つ棘と、実の持つ高い薬効からきています。
たとえ鋭い棘に傷つけられても、栄養と薬効のある赤い実で癒してあげられる。
そんな「クコ」の特性からこの花言葉になりました。
些細な行き違いが生まれたら、「クコ」の実をあなたのお守りにしてみましょう。
きっと解決に導いてくれるはずです。
「クコ」の花言葉「過去を水に流す」
「クコ」には「過去を水に流す」という花言葉もあります。
由来はやはりその棘と高い薬効を発揮するところから。
どうしても許せないことがある人は、「クコ」の木を身近に置いてみてはいかがでしょうか。
優しい花と愛らしい実が次々と成る「クコ」の木を見つめているうちに、つらい気持ちはいつしか思い出の側へ押し流されていくでしょう。
「クコ」の名前の由来
「クコ」の名前は中国で付けられた「枸杞」という漢名から来ています。
中国の文献に「枸橘(カラタチ)のような棘と、杞柳(コリヤナギ)のような枝を持つため『枸杞』と呼ばれた」という記録が残っています。
英語では「ゴジベリー」と言い、ホームセンターなどではこの呼び名で売られていることも多いようです。
まとめ
夏目漱石の小説『草枕』に、「家の南面に枸杞の生け垣を植えると病人が出ない」という一説があります。
耐暑性や耐寒性に優れ、肥料もほとんどいらないので初心者でも育てやすい植物です。
夏に可憐な花を楽しんだ後、秋に愛らしい実を収穫できる「クコ」を、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。