「キャンディタフト」はアブラナ科マガリバナ(イベリス)属の花です。
市場においては「イベリス」と表記されることも多くあります。
多くの花が円状に連なっているような、ユニークな形の花が砂糖菓子に似ていることから「Candy tuft(砂糖の束)」の名が付きました。
一方「イベリス」はスペインの古い国名である「イベリア」からきています。
「キャンディタフト」の原産地は南ヨーロッパ〜北アフリカ、西アジアと広いですが、特にスペインのイベリア半島において多く自生していることからこの名が付いたそうです。
「キャンディタフト」は主に観賞用に栽培される花で、特に白花でコンパクトな「イベリス・アマラ」や花のカラーバリエーションが豊富な「イベリス・ウンベラータ」といった品種が多く栽培されています。
開花期は4〜6月で、主な花色は白、赤、ピンク、紫など。
サイズが大きめのものはフラワーアレンジメントなどに利用されることもあります。
「キャンディタフト」の花言葉
「キャンディタフト」の花言葉は「心をひきつける」「初恋の思い出」「甘い誘惑」などです。
「心をひきつける」は花が太陽の方を向く性質があることから付けられたと言われています。
また「初恋の思い出」「甘い誘惑」はその花の甘い香りからきているとされているようです。
花言葉通り、初恋の相手に贈るのには非常に良いと言えるでしょう。
あなたに心惹かれていますということを表すためのギフトとしても使えます。
市場での入手性が良いのも贈る側としては嬉しい点。
また明確にネガティブな花言葉がないので、花壇などに植える際に困らされることはないでしょう。
「キャンディタフト」の豆知識
「キャンディタフト」の性質は品種によって違いますが、おおむね日当たりや風通し、水はけの良い環境を好みます。
比較的ポピュラーな「イベリス・アマラ」や「イベリス・ウンベラータ」といった一年草の品種は寒さにあまり強くないので、防寒あるいは温度管理が必要です。
一方、宿根草の品種である「イベリス・センペルビレンス」などには強い耐寒性があります。
ただし日本の夏の多湿には弱いので、梅雨期からは乾かし気味に管理すると良いでしょう。
なお「イベリス・アマラ」は「ヒアシンスフラワー」、「イベリス・ウンベラータ」は「イロマガリバナ」、「イベリス・オドラータ」という品種は「ニオイナズナ」、「イベリス・センペルビレンス」は「トキワナズナ」や「トキワマガリバナ」という別名でも知られています。
まとめ
「キャンディタフト」はアブラナ科の花で、主に観賞用に栽培されています。
砂糖菓子のようなユニークな形の花を付けるのが特徴で、開花期は4〜6月、主な花色は白、赤、ピンク、紫など。
花言葉は「心をひきつける」「初恋の思い出」「甘い誘惑」などで、特に初恋の相手や強く心惹かれた相手に贈るには良い花であると言えるでしょう。