「カルポブローツス」は、ハマミズナ科カルポブロツス属の多年草です。
南アフリカ原産の多肉植物で、鑑賞用やグランドカバー目的で日本に移入された後野生化しました。
大変繁殖力が強く現在では本州、九州に定着が見られます。
花期は5月から11月で、淡紅色の大きな花を付けます。
今回は、「カルポブローツス」の花言葉について解説します。
「カルポブローツス」の花言葉
「別れ」「しばしの憩い」があります。
場面を選ぶ花言葉で、悪い意味に伝わる場合もあるので注意が必要です。
「別れ」
繁殖力が非常に高く、他の植物を圧倒してしまう性質から、推察できる花言葉です。
また、「カルポブローツス」の別名である「バクヤギク(莫耶菊)の由来からもイメージ出来ます。
「莫耶」とは剣の名前で、葉の形が似ている事から付いた名です。
昔、中国で「干将」と「莫耶」という雌雄2振りの剣が作られました。
制作者はその出来に惜しくなったのか、莫耶だけを王に献上し、干将は手元に残したところ、後の悲劇に繋がりました。
諸説ありますが、干将と莫耶は常に別れる筋書きなのです。
この花言葉は、進学や就職、転職など大きなライフイベントに伴い遠く離れる友人に贈るのに向いています。
転属する同僚や、昇進で配置が換わる上司などにも良いでしょう。
引っ越し業者などのサイトデザインにも合っています。
スマホの壁紙にして、何かしら別れたいと思っている人やものについて決意するのも良いでしょう。
向いていないのは、今後も付き合いが続く人です。
引っ越し後にメッセージのやり取りを続ける程度の付き合いなら良いですが、引っ越しもせず今まで通りの場合は絶交のニュアンスが出てしまいます。
合いそうで合わないのは恋愛絡みで、恋人と別れたり離婚する時です。
別れに際して贈る、というと何となくドラマティックのようですが、心が離れた方にしてみれば鬱陶しいだけで、感動もしなければ思い直す事もありません。
「しばしの憩い」
グランドカバーとして緑化にも使われた「カルポブローツス」ですが、その後は多様性の失われた不毛な緑となってしまいます。
そんなところから、憩いを与えるように見えても短い時間であるというイメージとして付いたのでしょう。
喫茶店を始める友人へ、開店祝いとして贈るのに向く花言葉です。
長期滞在を意識しないビジネスホテルなどのフロントにも合っています。
退職して一時疲れを癒やす間、待ち受けにしても良いでしょう。
向いていないのは、配偶者や恋人、親などです。
関係が終わる事を暗示し、不吉な印象を与えてしまうでしょう。
まとめ
地域によっては駆除対象ともなる「カルポブローツス」ですが、花は立派で美しいものです。
花言葉を知っていれば、その複雑な境遇に思いを馳せるかも知れません。
草花を多面的に見る事ができる、花言葉を是非参考にして下さい。