カラスウリはその真っ赤な実でよく知られているウリ科の植物です。
名前の由来については諸説あり、実をカラスが好んで食べるからとも、種がカラスのように真っ黒だからとも、唐朱(からす)と呼ばれる朱墨(しゅぼく、紅色の墨)のような色が特徴的だからとも言われています。
カラスウリの花はその鮮やかな実と同じくらいユニークで、白い5枚前後の花びらから無数の細い毛のようなものが伸びる様は優雅に泳ぐクラゲや線香花火を思わせるものです。
開花期は7~9月ですが、夜の間にしか花が開かないという特性もあります。
「カラスウリ」の花言葉
カラスウリの花言葉は「誠実」「よき便り」です。
「誠実」の花言葉は花が夜にのみ開くことに由来するとも、純潔さをイメージさせる真っ白な花の色に由来するとも言われています。
また「よき便り」の花言葉は結び文(ひねって結んだ手紙)に似た種の形に由来するものです。
結び文は昔のラブレターにおいてよく用いられていたことや夜にのみ花開く様が「誠実である」とされることに鑑みるに、カラスウリの花言葉はどちらも恋愛に関係するものと言えます。
よって「恋愛関係や夫婦関係に誠実である」ことや「プロポーズに対する承諾」などを表すシーンにおいて特に輝く花であると言えるでしょう。
「カラスウリ」の豆知識
カラスウリは昔から秋の風物詩の一つとして親しまれてきました。
今ではインテリアに利用されることも多いですが、他にもその根や種を漢方薬にする、緑色の若い実を漬物にするなどの用途があります。
またカラスウリの種は打ち出の小槌にも似た形をしていることから縁起物としても扱われ、財布に入れておくとお金が貯まるなどといった話があるようです。
加えてカラスウリは雌雄異株ではありますが、雄花と雌花にあまり違いはありません。
雄花の方が少し数が多い、雄花と雌花とでは花中央部に少し違いがあるなどといった見分け方はありますが、暗い中で雌雄を見分けるのは簡単ではないでしょう。
まとめ
カラスウリは花も果実も特徴的なウリ科の植物です。
その実が丸くて真っ赤なのは童謡にも歌われている通り。
一方、花は夜間でも目立つ、レースをまとったような真っ白なもので日が昇ると閉じてしまうという特徴があります。
花言葉は「誠実」「よき便り」。
どちらも恋愛に関係するもので、恋愛関係や夫婦関係に誠実であることを示す時などにはもってこいでしょう。