カキドオシはシソ科カキドオシ属の多年草です。
北海道から九州にかけて、海外ではシベリア、アジアの温帯域に分布し、野原、土手、道端などの日当たりの良い適度に湿った土地に自生します。
4月から5月にかけて、淡い紫色の花を咲かせます。
茎や葉はお茶や薬などに利用でき、若葉は食用にもなる利用価値の高い植物です。
今回はカキドオシの花言葉について解説します。
「カキドオシ」の花言葉
「楽しみ」「享楽」があります。
どちらもおおよそ同じ意味です。
カキドオシは最初、直立して伸びるのですが、花が咲いた後は地に伏して蔓を伸ばしていきます。
あちこちに遠慮なく蔓を伸ばす感じから、楽しみな貪欲な人の連想で付いた花言葉です。
最初には直立していたと考えると、宴会で酔った人が横になった様子とも考えられます。
花言葉に合うものとして、宴会場のディスプレイが考えられます。
また、一緒に飲んで騒ぐような楽しみを共有するタイプの友人に、何かの折りに贈るのも良いでしょう。
玩具類のメーカーのイメージに使う事も出来ます。
自分の部屋に飾れば、日々が楽しくなるかも知れません。
逆に合わないのは、葬儀やお見舞いなど、良くない事が起きた場面です。
「こんな時こそ楽しい気分で」とあなたが考えたとしても客観的には非常識と思われます。
また、修行中などで楽しみを遠ざけている人にとっても、神経を逆なでする事になるでしょう。
「カキドオシ」の豆知識
耳慣れない名前ですが、漢字にすると「垣通し」となります。
垣は生け垣などの言葉から分かる通り、土地の区切りを意味します。
壁や塀ほど高くなく、しばしば隙間のあるものです。
カキドオシの名は、その蔓が、生け垣の隙間を通り抜けて隣りに辿り着くほど伸びる事から付いた名前です。
他の名前に「連銭草(レンセンソウ)」「癇取草(カントリソウ)」があります。
連銭草は円い葉を付けた茎が、ヒモに銭を連ねたように見える事から、癇取草はカキドオシが疳の虫(かんのむし)に効くとされる事から付いた名です。
更に日本全国に生息域が広がっている事から、地方それぞれの呼び名があります。
ゼニクサ、ミソバナ、ヤマスミレ、モーセン、アサッペイなど様々です。
まとめ
カキドオシの花はよく目立つ可愛らしいものです。
花言葉を知っていれば、より嬉しく感じられるでしょう。
日々の彩りを増やしてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。