「オリビア」は、ナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)の一種で、3月から7月、9月から10月に赤や白、ピンクの花を咲かせる多年草です。
「オリビア」はキャンディーピンク、スカーレット、スノーレッド、ピコティスカーレット、ホワイトアイ、マゼンタブルー、ローズアイ、ローズピンクといった名前で流通している栽培種も存在していることから、その色合いが字面からも安易に想像できます。
今回は「オリビア」の花言葉について解説していきます。
「オリビア」の花言葉
「オリビア」は草丈10?15cmの矮性植物で、コンパクトサイズの四季咲きナデシコとして知られています。
耐寒性、耐暑性ともに優れているため栽培も容易です。
「オリビア」とは、企業とナデシコ育種家が交配などの手法を用いて開発した比較的新しい品種にあたります。
赤系のものがほとんどではありますが、重イオンビームの照射で突然変異を促すことで開発されたオリビアピュアホワイトという非常に珍しい品種も存在します。
そんな「オリビア」はナデシコの一種ですが、ナデシコ(撫子)とはなでたくなるほど可愛らしい花姿に由来する名前であると言われています。
また学名をDianthusと表記しますが、これはギリシャ語で神(Dios)の花( Anthos)を意味する言葉からの造語で、古代ギリシャの『ギリシア哲学者列伝』に載る植物学の祖テオプラストスによって名付けられたと伝わっています。
このように品種自体は古くからあるものの、新しく人の手によって開発されてきた「オリビア」の花言葉は「思慕」、「才色兼備」です。
この由来について説明します。
「オリビア」の花言葉「思慕」
「思慕」とは、思い慕うこと、恋しく思うことの意味を持つ言葉です。
グリム童話の一つにナデシコにまつわる話が入っています。
これによると、昔あらゆる願いを叶えることができる王子が自分を助けてくれた娘に恋をしたため、この娘をナデシコの花に変えて城に持ち帰り元の人間の姿に戻してから結婚したということです。
このエピソードから「思慕」という花言葉がナデシコにつけられたと言われますが、特に「オリビア」に関して言えば、開発が待たれていたことからつけられたようです。
「オリビア」の花言葉「才色兼備」
「才色兼備」とは特に女性に関して優れた学識、スキルと美貌の両方を兼ね備えた人物のことを指します。
「オリビア」は、耐寒性、対処性に優れ、1年を通じて次々に花をつけることから「才色兼備」の花言葉がつけられたようです。
「オリビア」の豆知識
1年を通じて花を楽しむことができる四季咲きの「オリビア」は、日当たりと水はけの良い場所であれば、比較的誰が育てても簡単に栽培することができる植物です。
咲き終わった花柄をこまめに摘み取ることで次々に花を咲かせてくれます。
まとめ
「オリビア」はナデシコの一種で撫でたくなるほどの可愛らしさを持つ花でありながら、とても丈夫な性質を持つ植物です。
憧れる人に花と花言葉を贈ってみてはいかがでしょうか。