「オヒルギ」とはヒルギ科オヒルギ属の植物です。
5月から6月にかけて3cm程度の花をつけますが、この花の萼の部分が赤く色づくことから、別名アカバナヒルギとも呼ばれます。
東アジア、中国南部、オーストラリアに分布し、日本では奄美大島よりも南で見ることができます。
日本において樹高は10m前後にまで成長することがしられていますが、世界で見ると最高樹高が25mにもなるとても大きな植物です。
今回はこの「オヒルギ」の花言葉について紹介します。
「オヒルギ」の花言葉
「オヒルギ」はマングローブ樹種の一つに数えられます。
マングローブとは熱帯地域、亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う場所に生育する植物の総称であり、「オヒルギ」もそういった場所に生育できます。
樹形の最大の特徴は人間が膝を曲げたような形の根、膝根(しっこん・英語ではknee root)を発達させていることで、この独特の形を見ただけで「オヒルギ」の仲間だということがわかるようになっています。
そんな「オヒルギ」の花言葉は「健康」です。
この由来などについて説明します。
「健康」
「オヒルギ」はマングローブ樹種の一つであることは先述したとおりです。
いつも水に浸かっているような地盤が不安定な場所、なおかつ海水が混ざるような場所でも生育することができます。
日本でも樹高が10m前後にまで成長する「オヒルギ」ですが、一般的にその成長速度はあまり早くないと言われます。
70cmほど育つまでに約2、3年。
100から120cm育つためには5年から7年も要するようです。
軟弱な土壌、そして海水に晒される汽水域という他の植物にとって大きく成長できないであろう環境にあっても、ゆっくりと確実に大きく育っていく様子から「健康」という花言葉がつけられたと言われています。
「オヒルギ」の豆知識
「オヒルギ」は花を咲かせたあと種子を作ります。
ここまでは他の植物と特段変わることはありませんが、種子を樹上で発芽させ、根(幼根)がある程度育ってから種子を落下させるという方法で子孫を残します。
この種子をマングローブの特徴の一つである胎生種子と呼びます。
約1年もの間樹木についた状態で発芽するこれらの種子は、酸素が少ない海中に根を生やすマングローブが生存するために必要な工夫であると言えます。
まとめ
他の植物と比べて過酷とも言えるような環境に生育する「オヒルギ」の花言葉は、その生命力にあやかるような意味合いを持っています。
贈答の際などの参考になさってください。