南国らしい姿の「オヒア・レフア」は、フトモモ科オガサワラフトモモ属(ムニンフトモモ属)の常緑樹です。
ハワイ諸島の固有種で、ハワイ島の島花になっています。
花色は赤、ピンク、黄色、橙で、吹き出すように多くの雄しべが生えます。
花期は通年ですが、本来は春です。
今回は、「オヒア・レフア」の花言葉について解説します。
「オヒア・レフア」の花言葉
「恋の炎」「誠実」「一心同体」「離さないで」といいます。
良い意味の花言葉が揃い、悪い言葉もありませんが、悲しい由来があるため、深読みする人にはあまり合いません。
「恋の炎」
雄しべが伸びる様子は、炎か噴火で飛び散る溶岩のよう。
そんなところから付いた花言葉です。
強い想いを伝える恋の告白へ添えるのに向きます。
恋人とハワイで眺め、改めて想いを伝え合うのも良いでしょう。
一方、恋人以外には使いにくい花言葉です。
「誠実」
「オヒア・レフア」には、ハワイに伝わる伝説があります。
昔、「オヒア」という美しい青年がいました。
彼が海岸を歩いている時、火山の女神「ペレ」に出会います。
ペレは彼の美しさに心惹かれ、求愛しました。
これは幸運な事です。
女神の愛を得られれば、どんなことも思いのままです。
逆に断ればどんな目に遭うかわかりません。
けれど、オヒアはそれを断りました。
彼には既に、「レフア」という恋人がいて、深く愛し合っていたのです。
誘惑や恐怖に負けず、愛を守ったオヒアの誠実さから付いた花言葉です。
言葉も行いも誠実で一貫した人へ贈るのに向きます。
一貫しているといっても、悪い方に一貫するのではありません。
相手の期待を裏切らないのも誠実さです。
「一心同体」
先ほどの伝説の続きから付いた花言葉です。
オヒアは女神ペレの求愛を断りました。
火山の女神だけに、気性の激しいペレは「烈火の如く」ならぬ、「噴火の如く」怒りました。
ペレはオヒアを呪い、1本の醜い樹木に変えてしまったのです。
恋人のレフアがそれを知ったのは、全てが終わった後でした。
物言わぬ樹木となったオヒアの傍らで、泣き崩れるレフアに、ペレ以外の神々が慰めようと声をかけました。
レフアの悲しみは晴れず、ただ、いつまでもオヒアと一緒にいたいと願ったのです。
神々はそれを聞き入れ、彼女を花に変え、オヒアの樹木に咲かせました。
樹木とそこに咲く花という、1つになった2人から付いた、花言葉です。
息の合った友人や配偶者へ贈るのに向きます。
団体スポーツチームのシンボルにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、自分が1番目立ちたいと思う人です。
チームの在り方はそれぞれです。
「離さないで」
この「オヒア・レフア」の伝説から、今でも「オヒア・レフア」の花を摘むと、それを嫌がってか、その後間もなく雨が降るのだそうです。
そんな2人の気持ちを表した、花言葉です。
恋人への愛情表現として贈るのに向きます。
プロポーズにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、子供です。
子離れは適切な時期にしましょう。
その方が、里帰りして来やすくなります。
まとめ
「オヒア・レフア」は華やかで美しい花です。
花言葉を知れば、より興味深く眺められるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。