綿毛のような花を咲かせるオニシモツケは、バラ科シモツケソウ科の多年草です。
日本では本州の中部より北に分布し、山地の沢沿いなどのやや湿った場所で自生します。
花期は6月から8月で、白か淡赤紫色の花をつけます。
今回はオニシモツケの花言葉について解説します。
オニシモツケの花言葉
「ほのかな恋」といいます。
ふわふわした印象の花とよく合う花言葉です。
付き合い始めて間もない恋人同士で贈り合ったり、気がありそうだけど思い切りが付かない片想い相手に「気付いてくれるかも」と思いながら花言葉を付けずに贈っても良いかも知れません。
誰かに恋をして何となくぼんやりしている友達や学校の後輩に贈るのにも向きます。
ティーン向けの化粧品やファッションアイテムを作る会社のイメージとしても使えるでしょう。
逆に贈るのに向いていないのは、恋愛感情がない相手です。
余計な気を持たせ、気まずくなってしまうでしょう。
職場などの公式の場でも禁物です。
また、恋人同士でも、相手の恋心が熱烈過ぎる場合は温度差があると思われるかも知れません。
オニシモツケの豆知識
オニシモツケの名前の由来は少々複雑です。
まず、シモツケというバラ科シモツケ属の木がありました。
この花に似ている事から名付けられたのがシモツケソウです。
そしてシモツケソウの近縁種に「オニ」を付けて、オニシモツケとなったのです。
さて、経緯だけでなく、各々の細かな由来はどうなっているのでしょう。
「オニ」は、一般的に標準種より大柄なもの、尖ったものなど、鬼を連想する特徴を持った品種に付きます。
例えばオニユリは、一般的なユリより大きく、色も赤鬼に通じます。
植物以外でもオニヤンマやオニヒトデなど使われている例はいくつもあります。
次に、シモツケは漢字で「下野」と書き、昔の地名で栃木県の辺りの事を指します。
そこで発見された事から、シモツケの名が付きました。
「下野」と書いて「シモツケ」という不自然な読み方になった理由は次の通りです。
古代の関東には「毛野」という勢力がいたのですが、それが分裂して「上毛野」「下毛野」となりました。
このままだと「しもけの」なのですが、古語の場合名詞や形容詞に「つ」が付く事があり、「しもつけの」と呼ばれました。
その後「下野」に改名されたのですが、読みはそのまま残って「しもつけ」となったのです。
まとめ
オニシモツケはぱっと目を惹く可愛らしい花です。
花言葉を知っていれば、より好ましく感じられるでしょう。
花をより好きになれる花言葉を、是非、心に留め置いて下さい。