立派な花をつけるオニゲシは、ケシ科ケシ属の多年草です。
園芸ではオニの名が嫌われオリエンタル・ポピーの名を使われる事が多くあります。
西アジア原産で日本に帰化しています。
5月から6月にかけて花を咲かせますが、花の寿命は1週間未満です。
今回はオニゲシの花言葉について解説します。
「オニゲシ」の花言葉
「夢想」「繁栄」「やさしい愛」「妄想」があります。
これらは共通してポピーに関する古代ギリシャ神話のイメージでしょう。
女神デメテルの娘ペルセポネが、彼女を見初めた冥界の王ハデスにさらわれました。
デメテルは地上を探し回りましたが、冥界にいるペルセポネは見つかりません。
疲れ切ったデメテルの姿を見かねて、眠りの神ヒュプノスがポピーを与えたところ、ぐっすり眠る事が出来ました。
元気を取り戻したデメテルは、ついに娘の居所を探し当てた、というものです。
麻薬のイメージもない訳ではありませんが、基本的には良いイメージの花言葉です。
「夢想」
眠りのイメージからついた花言葉でしょう。
大きな目標を追う夢想家の友達に、花言葉を添えて贈ると素敵です。
記録を狙い努力するスポーツ選手、斬新な発想の実業家などに応援メッセージを送る時に添えても良いでしょう。
布団や枕など、寝具を取り扱う企業にも向きます。
自分の部屋に飾り、輝かしい将来を夢想するのも良いでしょう。
逆に合わないのは、夢を追う事に対して否定的な人です。
不眠の人については、良い結果になる場合もありますが、どちらかというと医療に任せましょう。
「繁栄」
ポピーの神話に出て来るデメテルが、豊穣の女神である事から繋がります。
オニゲシの立派な花の姿とも結び付くでしょう。
子だくさんの友達や、起業して会社を発展させている先輩など、当てはまる人は幾通りか考えられます。
会社の繁栄を願って敷地で育てるのも悪くありませんが、麻薬性のあるハカマオニゲシと勘違いした通行人に通報される可能性があるので植えるのは外から見えない中庭にしましょう。
スマホの待ち受けなどにして、結果を期待して努力するのも良いでしょう。
逆に合わないのは、棚ボタ的な幸運を願う人です。
繁栄は繁り栄える、であって、最初の種を育てるのは自分です。
「優しい愛」
これもデメテルの娘を思う愛情から想像が出来ます。
愛情溢れる優しい友人や恋人、配偶者などに贈るのに向いた花言葉です。
人を助ける事を善としている宗教組織にも合います。
逆に合わないのは、医療や介護に従事している友人です。
優しさや愛情以上に客観的なプロ意識が重視される職場のため、あまりピンと来ない顔をするでしょう。
自宅で家族を看病や介護している人については、合っています。
「妄想」
こちらはケシの麻薬イメージと繋がります。
オニゲシに麻薬成分はありませんので、安心して栽培して下さい。
良い意味とは言えないので、友人に贈るような花言葉ではありません。
創作の小道具などに使うと良い働きをしてくれるでしょう。
まとめ
オニゲシは立派な花をつけます。
花言葉を知っていれば、その美しさはより引き立って見えるでしょう。
花をより好ましく見せる花言葉を是非心に留め置いて下さい。