オタカラコウはキク科メタカラコウ属の多年草です。
本州、四国、九州の山地から亜高山帯の湿った草地や湿原に分布します。
海外では、ヒマラヤから東アジアに分布します。
7月から10月にかけて、花茎に黄色い花を下から順に複数つけていきます。
今回はオタカラコウの花言葉について解説します。
「オタカラコウ」の花言葉
「陽気」「私に触れないで」があります。
良い意味とあまり良くない意味がある為、使い分けが必要になります。
「陽気」
花茎に多数の黄色い花を付ける様子から、想像しやすい花言葉です。
いつも明るく場を楽しくさせてくれる友人に贈るのに向いています。
スマホの待ち受けにして、陽気でいようと心がけるのも良いでしょう。
向いていないのは、相手よりもあなたが暗い人をネガティブに捉えている場合です。
どうしても押しつけがましくなってしまうため、なかなか喜んでは貰えないでしょう。
また、病気や身内の不幸などで落ち込んでいる人に対して、最終的には「陽気」を目指すにしても、この花言葉は直接的過ぎて向いていません。
立ち直るにはステップがあり、それを進めるのは本人なのでもう少し穏やかな支えになる花言葉の方が向いています。
「私に触れないで」
確かにすっかり花を咲かせた花茎は、持つ場所に困りそうです。
拒絶の意味になるので、人に対して贈る事はあまり想定できない花言葉です。
「触れて欲しくない」というタイプの人にはこちらから関わりにくく、逆に自分が触れて欲しくない時に周囲に飾ってみても、なかなか花言葉までは伝わりません。
むしろ花が話しかけられるきっかけになるだけです。
警報装置や柵、有刺鉄線などの販売会社が、商品のイメージとして使うのには向くでしょう。
「オタカラコウ」の豆知識
オタカラコウと言われてもなかなか字が浮かびませんが、「雄宝香」と書きます。
これは「雌宝香(メタカラコウ)」よりも大型である事から付いた名前です。
では「宝香」は何なのかと言えば、龍脳香を意味します。
龍脳香は、龍脳樹の樹液から作られる香料で、書道の墨などに使われるものです。
オタカラコウも、龍脳香に似た香りが根茎から出る事からその名が付いたのです。
尚、「脳」は「ものの中心」という意味があり、この場合結晶を表します。
まとめ
野歩きでオタカラコウを目にした時、花言葉を知っていればより素早く気付き、興味を持って観察出来るでしょう。
風景に意味を持たせる花言葉を是非心に留め置いて下さい。