オガタマノキは日本に自生するモクレン科の中で、唯一の常緑樹です。
かつてはオガタマノキ属とされる事もありましたが、現在はモクレン属とされます。
関東より西、沖縄までの太平洋側に分布し、暖かい沿岸の林に生え、神社に植えられる事も多い木です。
海外では台湾に分布しています。
2月から4月にかけてモクレンと似た白い花を咲かせ、9月から10月に、ブドウの房状の実をつけます。
今回はオガタマノキの花言葉について解説します。
「オガタマノキ」の花言葉
「畏敬の念」があります。
神社に植えられ、神や霊を招くとも言われる事から付いた花言葉です。
畏敬とは「畏れ敬う」事ですが、「畏れ」は恐怖の「恐れ」とは意味合いが違い、それ自体に敬いのニュアンスが含まれます。
従って、大変世話になった恩師など、襟を正すようなややかしこまった距離感で深く尊敬している相手に贈るのに向く花言葉でしょう。
平社員の立場で、間を飛ばして社長に贈り物をするような場合にも使える花言葉です。
また、著書に深い感銘を受けた専門家にファンレターを送る時、便箋のデザインに取り入れるのも良いでしょう。
スマホの待ち受けなどにする事で、神秘的な気持ちになれるかも知れません。
逆に合わない相手としては、対等かそれに近い関係の人達全般です。
目下の人には、大きく違和感を与えます。
多少目上ぐらいの人だと、大袈裟すぎて馬鹿にされていると受け取られてしまうでしょう。
親しい間柄の人とは、妙に距離を取った印象を与え「何か隠し事か、頼み事でもあるのか?」と思わせてしまいかねません。
「オガタマノキ」の豆知識
オガタマノキは、漢字で「小賀玉木」「招霊木」と書きます。
「招霊」を「おきたま」と読んだものが転訛して「オガタマ」になったとも言われています。
「招霊」とは神や霊を呼び寄せる儀式を意味する神道の言葉です。
古神道では、先端が尖った部分には神が降りるとされており、葉が尖った榊やオガタマノキが玉串などに使われたのです。
別の説では、「拝魂の木(オガミタマノキ)」が変化したというものがあります。
また、同じ読みで「大賀玉の木」というものもありますが、こちらはクルミやネムノキを使う飾りで、オガタマノキとの関連はありません。
まとめ
常緑で白い花をつけるオガタマノキを、神社で見かける事もあるでしょう。
そんな時、花言葉を知っていれば、より厳かな気分になるでしょう。
見逃しがちな草木に興味を持たせてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。