オオルリソウはムラサキ科オオルリソウ属の越年草です。
北海道を除く日本全域、海外では中東から東側全般に分布します。
日本では7月から9月頃に淡い青紫色の花をつけ、その後丸い果実をつけます。
今回はオオルリソウの花言葉について解説します。
「オオルリソウ」の花言葉
「真実の愛」です。
これはワスレナグサに共通する花言葉で、オオルリソウ属のホソバルリソウが「シナワスレナグサ」の別名を持っている事から結び付いたのでしょう。
ワスレナグサの花言葉には中世ドイツの伝説に由来があります。
ルドルフという騎士と恋人のベルタがドナウ川の岸辺を歩いていたところ、ベルタが流れの中に美しい花を見つけました。
ルドルフは彼女のために花を摘みましたが、流れに呑まれてしまいました。
ルドルフは「私を忘れないで」と叫び、花を岸のベルタに投げ渡すと急流に消えてしまいました。
ベルタはこの言葉を守り、生涯純潔を守り抜いたと言います。
きっかけはどうあれ、自分の命が掛かった状況でも、何より恋人への思いを優先したルドルフと、それに誠実に応えたベルタの姿からついた花言葉です。
恋人や配偶者などに贈るのに向いた花言葉でしょう。
子供に対しても合っています。
特にそのような相手がいなくても、一生ファンを続けようと思っている芸能人へのファンレターなどに添えるのも良いでしょう。
また、結婚式から見守って来た友人夫婦の金婚式のお祝い招かれた場合の手土産にも使えるでしょう。
逆に向かないのは、浮気が疑われている状況です。
「では、真実ではない愛の方はどこに振りまいているのか」と突っ込まれる隙を作る事になります。
他に、さして親しくない相手にも向いていません。
特に職場の場合は、余計なトラブルに繋がる可能性があります。
「オオルリソウ」の豆知識
オオルリソウは、鹿の食害地域でも食べられずに残っている姿が観察されています。
これは、オオルリソウにキノリチジンアルカロイドという毒が含まれているからです。
キノリチジンアルカロイドは苦みと関連する物質で、中毒症状により神経系、循環器系、消化器系に影響を与えるものです。
毒というと怖いと考えてしまいますが、植物の毒は攻撃的なものではなく、攻撃する事が出来ないために身に付いた自衛手段なのです。
まとめ
オオルリソウは可愛らしい花をつける植物です。
見かけた時、花言葉を覚えていたらより嬉しく感じられるでしょう。
ありふれた風景に感動を足してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。