オオヨモギはキク科ヨモギ属の多年草です。
近畿地方から北に分布し、低地や山地の草地から道端にかけて生育します。
ヨモギよりも大きい事から付いた名です。
暑い地方ではそれほど大きくなりませんが、北海道では2mを超え程に成長します。
別名でエゾヨモギ、ヤマヨモギとも呼ばれます。
モグサや薬、草餅の材料など、ヨモギと同じように利用されます。
今回はオオヨモギの花言葉について解説します。
「オオヨモギ」の花言葉
「潔癖」があります。
ヨモギ属は古代ギリシャ神話の月を司る女神アルテミスの聖草です。
アルテミスは処女神であった事から、貞潔の女神とも呼ばれており、この花言葉のイメージの元になっています。
潔癖な友人などに一応は向く花言葉ですが、言われて嬉しいかと考えると、そこまででもないでしょう。
本来の意味である性的な潔癖さについても同様で、現代日本の文化から言えば公然と美徳として認められるようなものではなく、余計なお世話と考えられそうです。
少し大きく意味を捉えて、政治家など汚職や収賄のイメージが付くとまずい立場になった時、自分にクリーンなイメージを付けるためにシンボルにすると考えるとなかなか良い花言葉です。
自社で作る医薬品のイメージとしても向いています。
逆に向いていないのは、清潔さに価値を持たない人です。
もっと合わないのは、様々な事情で清潔を保てない、又はそのように見えてしまう人です。
彼らにとって、この花言葉は、人格や存在を否定されているように聞こえてしまうでしょう。
「オオヨモギ」の豆知識
オオヨモギは、お灸に使うモグサとして利用が出来ます。
モグサは米粒程度に丸め、身体のツボの上で点火し刺激を与える「灸」に使うものです。
薬草になるヨモギ属を使うので、薬効成分が意味を持つのだろうと考えてしまいがちですが、実際に期待されているのは温熱刺激だけです。
では何故ヨモギ属が選ばれるかというと、葉の裏面に生える毛にロウの成分が含まれ、ゆっくり燃えるからだそうです。
実際にモグサは葉裏の毛の集合体です。
毛だけを集めると考えると気が遠くなりそうですが、作成の手順自体は単純です。
乾燥させた葉を根気よくすり鉢やミキサーで擦り潰し、不要な部分を取り除いていくと、最後にはフワフワした綿のようなモグサを作る事ができます。
まとめ
オオヨモギは目立つ花も付けず、見落としてしまいがちな植物です。
花言葉を知れば、それに気づき興味を持つ事が出来るでしょう。
何気ない風景に面白さを見出す事が出来る、花言葉を是非参考にして下さい。