オオヤマレンゲはモクレン科モクレン属の落葉樹です。
関東より南から九州まで、海外では中国に分布します。
5月から7月が花期で、直径が5から8cmの白い花を咲かせ、数日でしぼんでしまいます。
漢字で大山蓮華と書きますが、奈良県の大峰山に自生し、ハスの花に似た花を咲かせる事から付いたものです。
学名に「マグノリア・シーボルディ」という、博物学者シーボルトに由来する名前が付いています。
ここでは、オオヤマレンゲの花言葉について解説します。
「オオヤマレンゲ」の花言葉
「変わらぬ愛」「永遠の愛」があります。
どちらも良い意味ですが、フラットな感情の相手には向きません。
特に相手の気持ちが大事なので、見極めが必要です。
「変わらぬ愛」
オオヤマレンゲの花は、1週間も保たずに枯れてしまい、「変わらない」というのは何ともちぐはぐです。
この由来として考えられるのは、学名になっているシーボルトでしょう。
江戸時代の日本にやって来た、博物学者で医者でもあるフィリップ・フランツ・シーボルトは、様々なものを見聞きし、やがて日本人女性タケと結婚しました。
その後、シーボルトはスパイ疑惑をかけられ日本から追放され、タケと離ればなれになってしまいました。
帰国後も妻への愛は変わらず、彼がヨーロッパに紹介した植物には妻の名を付けたものもありました。
この花言葉を想像しやすいエピソードです。
配偶者に対して贈るのに向いている花言葉です。
また、子供への愛情の表現とするのも良いでしょう。
好きな食べ物専用の食器にあしらうのも悪くない選択です。
逆に合わないのは、既に愛情が冷め切っている配偶者に贈ってしまう場合です。
「今の状態のまま良いと考えているのか?」と思われてしまいます。
職場で同僚や部下に伝える花言葉としても不適切です。
あなたにその気がなくとも、日本の場合、愛という言葉に恋のニュアンスが多分に混ざってしまいます。
「永遠の愛」
こちらもシーボルトのエピソードから想像出来る花言葉です。
変わらぬ愛よりも意味合いが強いとも考えられますが、人間の能力の範疇を超えているため、いささか現実味がないとも言えます。
あまり使い過ぎると安っぽくなる花言葉です。
プロポーズの時、花束にして花言葉を添えれば大変良い贈り物になるでしょう。
子供に対しても、自分がいなくなった後も愛情は失われないという意味に伝わるでしょう。
自分の部屋に飾り、何か強い愛情を抱く物事への気持ちを高めるのにも使えます。
逆に向いていないのは、結婚を考えていない恋人です。
結婚の申込と同じようなもので、別れる時に余計にこじれてしまいます。
その他、職場などに飾るのにも意味がちぐはぐで向いていません。
まとめ
オオヤマレンゲの花はしぼむのが早い花です。
目にした時、花言葉を知っていれば尚その美しさを感じる事が出来るでしょう。
一瞬の感動にも敏感になれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。