ウラシマソウという植物をご存じでしょうか。
四国から本州にかけて、日本の広い地域で自生するサトイモ科テンナンショウ属の山野草です。
ウツボカズラのような奇妙な見た目が印象的で、黒に近い深い紫色でユニークな姿の花を咲かせます。
また、ウラシマソウの名前は昔話の浦島太郎に由来しています。
花の形が浦島太郎が釣り糸を垂らしている様子に似ていることから、ウラシマソウという名前がつけられました。
今回はウラシマソウの花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「ウラシマソウ」の花言葉
ウラシマソウの花言葉は、「不在の友を想う」「懐古」という意味が有名です。
ユニークな見た目とは裏腹に、繊細で儚い印象の花言葉です。
また、「注意を怠るな」という意味も持ちます。
少し怖い感じもしますが、相手を心配する優しさが滲み出ている言葉ですね。
「不在の友を想う」
遠方に引っ越してしまったり、会う機会が少なくなってしまった友人への贈り物におすすめです。
「懐古」
「懐古」とは、昔のことを懐かしむということです。
同窓会や、昔ながらの友人と会う時にウラシマソウを飾るのもいいでしょう。
「注意を怠るな」
新しい職場や環境に慣れて、少したるんでしまいそうな時期におすすめです。
叱咤激励の言葉と共に贈ると、ウラシマソウの持つ花言葉とぴったりです。
「ウラシマソウ」の花言葉の由来
ウラシマソウは名前だけでなく、花言葉も浦島太郎の物語に由来しています。
助けた亀に連れられて竜宮城に向かった浦島太郎は玉手箱を貰います。
そして玉手箱を開けてしまい、老人になってしまいます。
このことから「注意を怠るな」という花言葉がつけられたと考えられています。
また、竜宮城で数百年の時を過ごしてしまった浦島太郎は、今までの友人を失ってしまったのでしょう。
そのことから、「不在の友を思う」「懐古」という花言葉がつけられたのではと言われています。
「ウラシマソウ」の豆知識
ウラシマソウは自生する数が少なく、絶滅危惧種とされています。
また、ウラシマソウにはとても珍しい特徴があります。
それは生長の途中で性転換することです。
栄養のなかったり元気のない株は雄花となり、力のある株は雌花になるのです。
このことから、ウラシマソウはとても貴重な花と言われています。
まとめ
ウラシマソウは個性的な花姿と性転換する珍しい特徴があります。
しかし、花言葉は儚く温かみのある意味を持ち、見た目からはあまり想像できませんよね。
花言葉を知ると、花の見方やイメージも変わってきます。
花言葉をお調べの際はぜひ参考にしてください。